全部有りの子とユーチューバーを目指す子、現代のカースト

夏の甲子園が開幕する

もうすぐ甲子園が開幕する、現代においては野球が出来る子をスカウトして集めた私立強豪校がほとんどになるだろう。 筋肉バカなどと言うように、昔は勉強はできるけどスポーツはダメとか、頭はからっきしだが将来はスポーツで食べていけるだろうという子が多かったように思う。 ところが、これはレガシーな考えなようだ。

 

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今年も甲子園の常連校の大阪桐蔭が出場する。その中の注目選手の1人が根尾 昴(ねおあきら)君だ。 岐阜県出身の彼だが、投手、ショート、センターをすべて高いレベルでこなすセンスの塊だそうだ。すでに少年野球で日本代表に選ばれ世界大会に参加してるかたわら、スキーでも中学スキー大会男子SLで優勝。 そちらでも将来を嘱望されていたようです。 家庭はご両親ともにお医者様で、中学の成績はオール5で生徒会長もやっていたそうです。まさに全部有りの典型。

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他の例でも見てみよう。ラグビー日本代表に名をつらねる福岡堅樹選手は、祖父の代から医師の家庭に育ち、3歳から中学生まで習っていたピアノを弾きこなし。福岡県下有数の進学校である福岡高から筑波大情報学群に入る。 大学進学で医学部は失敗したがラグビー引退後に再度チャレンジしたいと言っている。

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ロシアワールドカップの出場の記憶に新しい武藤嘉紀は写真の通りのイケメンだが、慶應義塾大学出身、家族がスポーツショップを経営していて30店舗以上を展開しているそうです。お父様も慶応出身。 しかも本人のエピソードが、代表で同じ年齢の宇佐美曰くうそみたいに爽やからしいので、完全無欠です。慶応で同級生だった元CAの奥様と結婚、奥様の父は衆議院議員という鼻血が出そうな構成です。

 

特例だけでない子供のカースト

これは、うちの子供をいかせている私立学校にもちらほらいまして、結果的に宝塚音楽学校に受かった同級生も

・美人

・良い子(性格)

・成績良し

・バレエは先生並

・英語日常会話は大丈夫

・もちろん裕福

という感じです。

こういった、全部ありの子供がちらほら世間に見受けられるようになったのと同時に、こんな子達が増えています。

・勉強できない

・ヤンチャでもない

・スポーツやらない

・もてない(イケメンでもない)

・性格卑屈

・裕福でない

つまり、不良だから勉強しないとか、スポーツばかりしてるので勉強できないというのは一昔前に話で、とにかくスマホやユーチューブやラインやバズドラだけで青春をつかっちゃう子が増えているのです。で、twitterなんかで相手をみつけてはdisりまくりストレスを晴らします。そりゃ暇だわなクラブも勉強もしてなきゃ。

 

 

 

で、結局ユーチューバーを目指す

ま、個人の自由なので大きなお世話なんですが、彼らがよく目指すのがユーチューバーです。 動画で何かを流して、大金持ちになりたいみたいです。
ま、はじめるのはパソコンとカメラだけあればできるしね。

小学生も出てきています。しかも目立ちたいので住所さらして、むちゃくちゃされて困ってる子もいるみたいですね。

ダンスなんか教えなくていいからメディアリテラシーを授業に入れるべきですよね。手元に24時間検索できるツールを持っているのに、なんで情報商材に騙される奴が多いのか考えないとダメだと思います。国語力とメディアリテラシーが圧倒的に重要ですよね。

togetter.com

もちろん、勝手に出前や通販を頼んだりするやつも悪いですが、この子達や最近のユーチューバーを見てると、日本の教育を考え直す時期に来ているのでは?と思います。 何より日教組がやってきた、平等信仰がとてもダメだと思うんです。 前にも書いた、平等と公平(Equality and Equity)の違いがわかっていないと思います。

jinkosky.hatenablog.jp

先に書いたように世の中に確実に各差はあるわけで、それをないなんて言っちゃダメですよね。それは見てみないフリをしてるだけで、ある子はスイッチ買ってもらえて、ある子は買ってもらえなかったりするわけだから。 いくら運動会で順番つけなくても意味ないよね? こうなると子供の頃からダブルスタンダードを身につけていくわけです。先生に前では、そういう事いっちゃダメだから。当然本当の意見はアンダーグランドに行き、イジメに繋がるわけです。つまり自分よりも何かの条件でカーストが下の人間をみつけて蔑むわけです。

年寄りのお門違いな認識

こういう事を言っていると、一部のお年寄りは貧乏でも努力すれば問題ない。俺たちも貧乏から這い上がった。なんてお門違いな事を言う人がいる。

昔のように日本全体が貧乏でスタートが同じなのではない、類い希なIQでもあれば別だが今の塾やピアノの講師もだてに高い金は取っていない。大人が真剣にどうやったら伸びるかを、能率的なコツを何年も実績を蓄積しているのだ。スポーツにしてもクラブチームに入るのはお金がかかる。もちろんコーチもJリーガーだし、くだらない上下関係で1年間を球拾いに無駄についやしたりしない。先輩に使い走りをしてもサッカーはうまくならない。
今は環境の違いを挽回するにはかなりの努力と運が必要になる。それを把握せずに俺たちの時代は・・なんて言うジジイの意見はまったく参考にならない。残念ながら日本はまだ社会の意思決定機関の多くにその世代が居座っている。

格差があることを認めるところから始まるんでは?

差はあるとして、それを埋める、もしくは違う方法を模索すべき。 みんな平等ですよって言うんじゃなくて、差はあることはふまえて何をしていくか?をそろそろ考えないとカーストは広がるばかりだと思うけどね。