大手がいいのか?フリーランスがいいのか?メタモルフォーゼに生きる人のほうが強いんじゃない?

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あなたは10年先の未来を読めるだろうか?
あなたは今の仕事は楽しいですか?

私はフリーランスで15年仕事をしていて、まあなんとかかんとか食っていけて、たまには美味しいものも食べれる。少し旅行したりまあまあいいイタリアのスーツも買ったりします。
フェラーリに乗ったり、フランクミューラーは買えないけど(欲しくないけど&負け惜しみ)それなりにやっています。
昔会社で役員をやっていましたが、先輩と仲違いをして(私は裏切られたと思っている、もういいけどね)フリーになった。
おかげさまでお客様は付いてきてくれて、なんとか分譲マンションにも住めています。
こんな事を書くのはオジサンと呼ばれる年になってきて、色々と考える事が増えて来たからです。

 

先輩の早期退職の話を聞く

とてもお洒落な先輩でした。そこそこ良い大学を出てそのまま日本最大手のアパレルへ就職。80〜90年代は、まあ強気でした。店舗展開もどんどん増やしていく中、本部の社員だった彼は、適当にショップ店員の女の子を食い散らかしながら大手アパレルの顔でイベントのスポンサーだったりして。色んなところで持ち上げられプライドも相当高かったと思います。
お洒落なお店をいっぱい知ってて、美人を連れてて、流行の服を着てカッコイイ先輩でした。
もちろんその頃のその会社の部長クラスなんかの鼻息は相当なものでした。
先日彼が早期退職をした話を聞きました。
平成に入ったくらいから、デフレ、ファストファッションの台頭であまり良くない事は聞いていましたが50代半ばでの早期退職は想像していなかったかもしれません。

コロナが最後の追い打ちをかけた事は、真実なんでしょう。
自分が若い頃に我が世の春を謳歌していた管理職に、やっと自分がなれたらコストカットや守勢の事ばかりでかなりストレスが溜まる日々だったようです。
あのとても強気だった先輩が、絶対に自分から言わなかった「今度のみんなでまた顔合わそうぜ、飲み会セットよろしく」とSNSのグループに書き込んだのは、なんとも言えないやるせない気持ちになりました。
まだその年ですから再就職もするでしょうが、仕事はアパレルしかやった事がないのです。アパレル全体が不況な今、同じ業界が難しいとなるとプライドを下げて他の仕事ができるか彼には難しい選択だと思います。
はたして、大学を卒業して就職する30年前にこんなにアパレルが不況になると予想できたでしょうか?アパレルに限らず、他の業界もそれほど悪くはなかったので

 

その業界が永遠に続く事はないかもと考える

彼の大手アパレルもさることながら、山一証券レナウンに入った人たちが将来会社がつぶれるなどと入る時に想像したでしょうか?シャープも台湾企業に買い取られるなんて思ってもみなかったと思います。
高度成長じゃなく、数年経営に失敗すればだれもが知っている会社でもつぶれる時代に入っている。
ましてや産業構造の変革でその業界自体の社会的な必要性が変わってくるかもしれない。

 

 

 

大手百貨店もまた同じ状況に

今の若い人は百貨店に行く人はすくないと思う。
これも30年以上前に就職した友達がいま非常に憂き目にあっている。
アパレルとまったく同じで、社会の変化に経営者が考え方を変えれなかった場合が多い。電鉄に付属しているところ以外は大変厳しい状況であり単独で経営を続けいてるところは、ほとんどなくなった。
私の友達も大手百貨店に就職してしきりに近所の母親連中に「すごいねー」と言われていたのを思い出す。「お歳暮やお中元も一応息子のところに全部しているの」という彼の母親は少し誇らしげだった。今は、いつ肩をたたかれるか戦々恐々としながら日々すごしている。彼が40代の時に、自分の部署で一番若手だというのを聞いて「そんなにまずい状況なのか」と思った。
彼も百貨店でしか働いた事が無く、転職活動も何度か試みたようだが他の百貨店も人を減らしているなか40代の人間なんか良い条件で転職できるわけもない。
また、そこで給料が下がっても思い切って他の業界へ行く事も彼はできなかった。

 

じゃあフリーランスがいいの?

フリーランスのほうがいいとは言わない。
全然言わない。
お金の心配はずっとつきまとうし。数年先も仕事があるかわからない。私はフリーランスでも、数年単位で微妙にやる事は変わってきている。
それが、私たちの仕事だと思っていたが、結局サラリーマンでも今でも生き生きと仕事をしている人は業界とか自分の職種をあまり固執せずに転職、変更していってる気がする。
もちろん、その業界1本で最後までやり通す人もいるし否定はしない。
ただ、よく仕事論で、これをやれば食いっぱぐれがない。この会社なら。この業界なら。
というのはアテにしないほうがいいように思う。

 

いろんな経済評論家や、アナリストが訳知り顔で言うけど。
Amazonの台頭も、アパレルのグローバル化も、山一証券の倒産も後から分析してる奴はいるけど予見した奴はいない。
AIの進化もドローンの低価格化も、利益になると思えば加速度的に進化する。
やはり自分の会社や業界に影が差して来た時に、今までの自分の経験に固執せずに新しい自分に変化できるメタモルフォーゼがこれから重要なんだと思う。
だから、私は若い人に同じ会社で頑張れとか、一つの事をまっすぐやれというつもりなんで毛頭無い。全然無い。俺やってねえし。
仕事はしょせん仕事。いつかは現役を退くものです。

 

過去をしがんで生きていきたくない

よく年配の人にいます、飲み屋で合って。こちらが聞いてもいないのに、いや自分も昔は貿易で海外を飛び回っていてねなんて話し始める人。そういう人の話は9分9厘、昔をしがんでるだけで面白くない。
そう言う人は、ジジイになっても出身大学で人を区別したりする。
ヤンキーはヤンキーで、昔どれだけ悪かった話でマウントの取り合いしたりしている。
何年前の話だよw。たいして知り合いじゃない人間に最初にする話かw
今を楽しく生きてる人は、そういう事を言わない。「今は、もうフリーターなんでね、へへへ」なんてとても腰の低い気さくで面白い方と話をしてて。後日他の方からそっと「あの人はこんなすごい人で」なんていう事がよくあります。
自分もそういうジジイになりたいと思います。ジジイはジジイなりに楽しく生きていたい。若者の仲間に入ろうなんてぜんぜん思わない。

なので、若人よ変化を恐れるな!自分の状況を変えれるのは自分だけだから。

という「お前ごときに言われたかねえよ」的な話でした。