ベッドルームスタジオから30万円の機材で世界を制す時代。ビリーアイリッシュ。

2020年のグラミーにおいて、ビリーアイリッシュは4つのメジャーな部門を獲得。昨年から今年の音楽界を制したニューヒーローである。しかし、彼女と一緒に楽曲制作している兄フィアネス・オコネルが制作した環境が$3000ドル以下、30万程度であったと報じられています。

 

この動画にはその自宅のスタジオが紹介されています。


SPACES: Inside the Tiny Bedroom Where FINNEAS and Billie Eilish Are Redefining Pop Music

 

紹介されていた機材がこちら
Yamaha HS5 Nearfield Monitors — $200

 

 


Yamaha H8S Subwoofer — $450

 

 


Universal Audio Apollo 8 — $1,000-$2,000 (depending on if used or new)

 

 


Apple Logic Pro X — $199

www.apple.com


Audio Technica AT2020 Mic — $99

 

また、彼女が最初に注目を集めたフィアネス・オコネルが作った曲「Oceans Eyes」も、楽曲共有サービスであるサウンドクラウドに投稿された音源が人気サイトに取り上げられ注目を集めるという、まったく大人のプロモーターや、広告屋の介在しないサクセスストーリーです。
今年のグラミーは、ヒット音楽を作成するのにプロのスタジオは必ずしも必要としない事を証明しました。

もちろん、その後の次々とYoutubeでの再生回数を増やし続ける印象的なPVでジャンプアップしていきます。

soundcloud.com

 

 

 

 

2012年には、スヌープドックがサウンドクラウドでイザ・ラフというポーランドのアーティストを見つけ、契約をしています。彼は今でもサウンドクラウドで無名のアーティストの作品をピックアップしています。

www.youtube.com

 

米Forbes誌による「1年間で最も稼いだラッパーランキング」でランクインしたRussも、レコード会社などのバックアップでなく、サウンドクラウドから地道にファンを増やし注目を集めてからコロンビア・レコードと契約。
100万枚を売り上げました。

www.youtube.com

 

高品質な手頃な機材とガレージルームなどがあれば、世界を制する音楽が作れるかもしれません。
またマーケティングやプロモーションのやり方にも、再考をせまられそうです。
今の世代は、軽々と国籍や場所や貧富の差を乗り越えて才能を開花させています。