打ち消し表示って何?広告の後出しジャンケンがダメになっていく方向

消費者庁が「打消し表示に関する実態調査報告書」を昨年の7月14に公表した。

打消し表示って何じゃそら?

打ち消し表示とは、体験談や効果や広告のキャッチーな文章を注釈の小さな文言で打ち消す。つまり否定するものです。ようするに後出しジャンケンですね。

 

 

例)

入院、手術、通院の保障が一生涯

 ↓

※医療行為や医療機関および適応症などによっては給付対象とならないことがあります。

 

必ず痩せる、感謝の声続々

 ↓

※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

 

通話もネットも最安値

 ↓

※契約期間が3年継続に限ります。

 

毎月たった1000円のみ!

 ↓

※○○なら別途追加費用がかかります。

 

などなど

強調して広告したものを、否定するものです。

 

 

 

よくありますよね?

 下の小さい文字で※〜とか、裏の細かい文字がびっしり詰まった免責事項などに書かれている事。

これをデモ広告に対するアンケートという形式で問題点を顕著にし、末尾で「本報告書の周知を行うとともに、景品表示法に違反する事案に接した場合には、厳正に対処する」と書かれている。

 

こんな例でテスト

実際に使われた例がこちら

 例えばこの場合、魅力的な特典の下に※の小さな文字で

・2年縛りで、途中解約は違約金があること

・初期費用は別途

・メンバーに入って、ポイント加算が前提であること

・プロバイダー料金は入っていないこと

 

という費用に関するけっこう重要なファクターが意図して小さな文字でかかれています。

他にもありますが、それらの項目を並列に書き出し、書いてあったことが気付いたかどうかのアンケートをおこなっています。

他にもサプリなどの広告でのアンケートも行っています。

まさに、日々体験しているものですね。

だいたいは「なんだよ、早く言えよ!」的な事ほど小さな文字で気が付かないように書いています。

 

広く注意喚起を

この厳正な姿勢は、代替治療やサプリなどのあまりにひどい感想のねつ造や、ねつ造した感想広告の展開に歯止めをかける事となると思います。

詳細なレポートは消費者庁の本気度を示すものだと思います。

○○とーる、などを販売してる小○製薬は、どうするんだろうw

 

現在は注意喚起にとどまっているが、今後改善が見られない場合は特に癌治療などの命に関わるものに関しては厳正に対応して欲しい。

できれば、懲罰的罰金を課して欲しい。注意喚起くらいじゃまたやるよね。罰金数十億円とか、割りに合わないくらいの金額にしないとなくならないと思います。

 

あと、このような内容を打ち消し事項という一般の人に馴染みのない言葉で広報することにも少し問題があるように思う、子供が読んでもこういう事か?とわかる内容で広報すると消費者にも、もうすこし情報が行き渡るのではないだろうか?