植田正治美術館に行きたい -行ってみたい場所-

今週のお題「行ってみたい場所」

 外国などで、なかなか行けないところと違い行こうと思えば行けるのだが、なかなか行けていない場所ってないだろうか?

私にとってそれは植田正治写真美術館です。

鳥取県の端、ほぼ島根寄りにあるこの美術館は写真の世界で「UEDA-Cho(植田調)」の語源ともなった世界的写真家植田正治の個人美術館。

鳥取砂丘で撮影されたモノクロの世界が有名です。

美術館には、その写真を実際に展示に置き換えるような大山がレイアウトされた展示などがインスタ映えすることで近年来場者も増えているようです。

是非頂上付近にまだ雪が残り天気にいい日に行けたらと思います。

 

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植田正治のストーリーがすごいのが、彼がファッションフォトを始めたのが70才を過ぎてからだったということです。

奥様を亡くされて失意の父に、アートディレクターである彼の息子が提案した事がはじまり。80年代から、今の日本のファッション界の巨匠である菊池武男のカタログを手がけた事がはじまりと言われています。

 

 

 

また、その後ブルータスやアンアンの創刊にかかわった、日本のアートディレクターの草分けの堀内誠一との仕事でも鳥取砂丘でのクリエイティブな仕事は業界の度肝を抜きます。この時すでに72才であったと言います。

堀内誠一は、その時代の旬の人を次々の世に送り出します。

篠山紀信加納典明澁澤龍彦横尾忠則などの当時のとびぬけた若い才能を見つけてプロの中に引きずり込みます。

彼の仕事は今見てもぜんぜん色あせる事なく、デジタルがクリエティブを進化させるわけではないと感じさせてくれます。

そのあたりは、日刊イトイ新聞で連載されますので興味のある方はご一読を

堀内さん。- ほぼ日刊イトイ新聞

それにしても72才の植田氏は異色であったでしょう。
前述の数名は、東京で今からもっとやってやろうとギラギラしている年齢の人たちだったと思います。

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80年代、菊池武男のBIGI、川久保玲コム・デ・ギャルソン山本耀司のY'sなどが世界へ行くとともに、ファッションフォトとして世界に浸透していくUEDA cho。

美術館では 70才までアマチュア写真家だと自称していた彼の違った写真もたくさん見れるようです。それも、とても楽しみです。

できれば、平日の空いている天気に良い日に山の中へドライブして半日ほどゆっくりと見て回りたいと思います。

帰りに皆生温泉でひとっぷろ浴びて、刺し身で一杯飲んで一拍してからふらふら帰ってくる、そんな旅をしたいとここ数年思っています。

日常をやっつけて、時間を作り旅をする。

このブログを書いたきっかけに、具体的な計画を立ててみたいと思います。