地球温暖化運動に賛同する前に一読して欲しい本、温暖化は金のなる木?

地球温暖化が世界で話合われ、エコを先進国が謳いオゾン層の破壊を食い止めるためには、二酸化炭素の排出をコントールしないとだめという一般的な認識ができあがっています。

 

ただ多くの人がかかわり、そこに利益が生まれると途中から話がおかしくなります。

この書籍はERの脚本、ジェラシックパークシリーズの原作、その他多くの映像化、ベストセラー作家であるマイケル・クライトンが書いた書籍です。

医学生であった彼は、フィックションであるストーリーに、裏付けされた知識や客観的な科学的データをその中にちりばめるのが秀逸です。

しかも、その知識がストーリーに必要なもので、いささかもストーリーを進める上でリズムを悪くすることなく語られます。

この本で、彼は今までのエンターテイメントとしての手法を使いながらも、まるで全て匿名で書いたドキュメンタリーのように温暖化ビジネスの事を取り上げます。

 

恐怖の存在
STATE OF FEAR
マイクル・クライトン

フィクションで、エンターテイメントに仕上げる一方、さまざまなイデオロギーを持った人、さまざまな利益を求める人がかかわり温暖化という運動がいい意味でも、悪い意味でも巨大になっていく様がリアルに描かれています。

名前は違っても、これはグリーンピース的な団体の事だなとか、なんとなくわかります。

 

 

 

本に関係ない実例で言うと、アルゴアが流した地球温暖化の映像、水没するツバル、南極の氷が大きく海に溶けて崩落する映像。繰り返し繰り返し、流すイメージ。

これも今は単なるイメージ映像であったとわかっています。
世界的に水位が上がっていくと言われていましたが、まだベニスは沈んでいません。
また、ツバルだけ水位が上がって日本の港の水位が上がらないわけがありません。

南極のあの崩落はずっと起きていて、最近はじまったものではありません。しかも、最近のNASAの発表では南極の氷が増えているのがわかっています。

http://www.sankei.com/premium/news/151114/prm1511140022-n1.html

ところが、今もこのイメージが世界で1人歩きし、ナチュラルハラスメントと言うそうですが(なんでもハラスメント嫌いなんですが)、そういう温暖化を妄信的に叫ぶ人たちが信じる背景の一部になっています。

「いまに南極や氷河の氷が溶けて、大部分が海に沈んでしまう!」と

もちろん、私はオゾン層破壊や二酸化炭素排出に無条件に賛成するものではありません。

ただ、排出権の取引とかあきらかにおかしいよね?排出を減らすための会議じゃなかったのかよ?

で、その仕組みやお金の動きにいったいどれだけの人がからむの?と思います。

いい事もしようと、お金儲けをしようとする人はもっとも罪深いと思いますけどね。

 

しかし、彼の本は映画・テレビにかかわらずに、すぐに映像化の話があがるのに、これはまったくないですね。よほど、いろんなとこから横やりが入るんでしょうか?

 

これが2004年の出版であることがすごいですね。

彼が存命であれば、是非続編を書いてもらいたいものです。