バナナが免疫活性にいい事は、代替治療の人たちは儲からないので言わないんです

免疫力を上げるための食材を検索すると、出るわ出るわ数多くのサプリメントや希少なハチミツ、南米でしかとれない野菜、きのこや海藻から抽出したエキス云々、秘伝の漢方、秘密のツボまで、etc...
もちろん確かに若干の免疫力が上がる要素が否定できないものをあるんでしょうが、そんな事より毎日続けていくなら、手に入りやすく・安価で・美味しいものでないと続けていくのは難しいですね。

そこでバナナです。

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1999年に発表された帝京大学薬学部の岩澤 晴代・山崎正利教授(現名誉教授)の研究では、バナナ、ブドウ、パイナップルなどの身近な果物のジュースをマウスの静脈内に注射し、血中のTNF量がどう変化するかが調べられました。TNFはマクロファージから産生されるサイトカインの一種で、腫瘍細胞を壊死させる作用を持つことから、血中TNF値は免疫システム活性化の指標として使われます。
バナナは他の果物と比べてもTNFの生産量を増やす効果が強く、がん治療などで使用される免疫増強剤に匹敵する効果がみられるという研究もあります

バナナを食べるのはシュガースポットが出てから!

そして、良く熟したバナナつまり黄色い皮の上に黒い斑点(シュガースポット)が出ているものは買って来たばかりのバナナよりも好中球の数が約8倍になることがわかったそうです。

白血球は増えすぎてもダメなんですが、バナナは単に機械的に白血球を増加させるのではなく、白血球が少ない場合にのみ、大幅に増加させるごとがわかったそうです。

免疫力は白血球の数も重要ですが、質も重要だそうです。
これが人間の場合も質まで向上するかは引き続き研究が必要だそうですが、少なくともかなりポジティブな内容が期待できます。

つまり免疫力の多くを担う血液中の白血球をふやすはたらきがあるのです。
他にも食物繊維とオリゴ糖を含み腸内環境を整える事ができ、カリウムは高血圧の予防やむくみを解消してくれます。
これほど良い食品なのに、自然食品や代替治療の人たちはなぜバナナをすすめないのでしょう?

どうして、月に数万円もするサプリなどを薦めるのでしょう?そして、そういったサプリをなぜ癌患者や重病の患者に勧めるのでしょう?

 

 

 

簡単です。

どこでも売ってますし、価格も安い。
しかも「良く熟したものがいい」という、だれでも結果を出せる食べ方も広く公開されています。
独自のノウハウでサプリ化されてたり、南米から空輸してなくてもいいんです。
特別な農園で作った物だけでなくても、特別な工場でなくてもいいんです。

これでは、癌患者や病人から小銭をせしめる事はできないんです。
だいたいのものは、人間の「値段の高い物ほど良さそう」という心理を突いています。
実はサプリや健康食品は、なんでも、あまり値段を安くすると売れないそうです。

「これほど希少なもので、中国の奥地の人だけが知っていたのですが我が社が独自のルートで仕入れました」みたいなストーリーが必要なそうです。
儲かるからこそ、あれだけ業者が出てくるんでしょうけどね。

ダイエットもほぼ同じ理屈だそうですが、ダイエットは失敗しても笑えますが商売に求めるモラルが癌治療では全然違います。自己統制ができなくて太っている人が痩せるためにダマすのと違い、生死をかけて一縷の望みをかけた相手に真実でない商売をしかけるのは、人間の品位を疑います。

 

ポイントは経口投与、つまり食べて摂取できる効果があるかどうか?

これけっこう重要な要素で巷で売れてるウコンなどは、効果があるのはわかっているが経口投与つまり口から食べたり飲んだりしてもほとんどが吸収されない事がわかっています。

ま、大スポンサーなんでマスコミは言いませんが...ここにも書きました。

jinkosky.hatenablog.jp

しかしバナナの効果は食べて接種しても、十分効果があると言われています。

そもそもこれを無視した話が多く、水素水なども噂の大元になった水素水は不安定な物質で研究室の得意な環境でしか存在できないもので、水素はすぐ抜けて市販のものは単なる水だそうです。ま、だから害はないでしょうが。

つまり成分として有効でも、血液に

  • 直接入れるのか?
  • 点滴でいれるか?
  • 錠剤やカプセルなのか?

で、全然コストと運用が変わります。

通常の消化器官から摂取できてその効果を取得できるのは、とてもすばらしいですね。余計なコストもかかりません。

 

なにより、仮にこの研究の効果が間違っていたとしても体に悪くもないし、無理もしてないし、お財布にも無理がない!

 

少なくとも新聞の広告欄でデカデカと広告が出ているものよりも、こちらほうがアカデミックなところでの論文がきちんと発表されています。論文がすべて正しいわけではありませんが、大筋で反論もないので一般人が信じていいレベルだと思います。
不確かなサプリや代替治療に数万円出すなら、毎日バナナをきちんと管理して食べましょう。

リンゴやキウイも?

ちなみに同じ研究室でリンゴやキウイも研究されていて、抗酸化作用などがあるそうです。でも、キウイは少し価格も高いし私は喉がイガイガっとするので、どうもね〜

リンゴは冬にはいいですね、どしどし食べましょう。
キウイに関する記事も書きました。

jinkosky.hatenablog.jp

品種で買うならスウィーティオバナナ(高地栽培種)!

 熟度と合わせて品種の比較を実験され。白血球数増加作用、好中球集積作用が熟度とともに品種でも違う事が傾向として示されました。

主にキャベンディッシュよりもスウィー ティオの方が強く、これから様々の品種を調べていくと思いますが、とにかくスウィー ティオのシュガースポットが出た物を食べようと覚えていくといいですね。

 

バナナーのバターキャラメリーゼ

バナナはあたためて食べたほうが良い!ということらしいので
ここでオススメレシピを1つ。
レシピってほどのもんでもないけど。

<原料>
・バター
・てんさい糖
シュガースポットでたバナナ

※なければグラニュー糖でもいいですが、てんさい糖は甘さもやわらかく何より免疫力をあげるためには腸内環境を良くしないとダメなんですが、てんさい糖はビフィズス菌の栄養源となるオリゴ糖が含まれていてとてもいいのです。価格も少し割高なくらいで十分毎日使えます。

バナナの中にもフラクオリゴ糖という消化されにくく腸に届く、同じく腸内環境を整える助けをしてくれる働きをするので、ダブルで効果を見込めます。

私はアイスティーや、普通の料理にも使います。上白糖よりも少し甘さが控え目なので薄味にもなって一石二鳥です。

 

 

 

バナナは皮をむいて、一口大に切ります。
熱したフライパンにバターをたっぷり、チロルチョコくらいいれましょう。
バターが溶けてきたら、てんさい糖を大さじ2杯くらい入れます。
ラニュー糖なら1杯半くらい。
を入れてドロッとするまでかきまわします。

あとは、バナナを入れて焦げないとうに回し、暖まったところで
出しましょう。好きな人は少しシナモンパウダーなどを振ってもおいしいです。
是非お試しを。

 

温めて食べると腸内活性にも一役

あたためて食べる事で、含まれている糖質のひとつ「フラクオリゴ糖」が急増。それをエサにしている善玉腸内細菌「ビフィズス菌」が増え、腸内環境がよくなります。
腸内環境を良くすることが免疫にもつながるであろうという事が言われていますので、やってそんなないでしょう。 

ただ、そんなバナナにも危機が!

バナナの不治の病パナマ病がまた流行ってるらしいのです。
http://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-9435-m.html

昔日本に輸入されていた台湾バナナはこれで絶滅したとか、しかもパナマ病に強い種で対抗したのに変異して新しい新パナマ病として流行っているとか。

困った...

数年でなんとかなるようなものではないですが、農業研究のえらい先生なんとかして欲しいです。