がん治療

『抗がん剤は癌を何倍にも増やす増ガン剤でしかない』という、またアホなまとめがあるので反論まとめ

またまた、自分が癌でもないくせに、こういうデマをバカみたいに拡散する恥さらしがいるので紹介しておく。 togetter.com 1985年:米国の国立ガン研究所(NCI)所長が「抗がん剤は全く効果がなく、無力である」と上院議会で証言 1980年から1988年まで所長をつ…

光免疫治療の治験結果が公表されだしました

以前にもとりあげた、癌治療のネクストフェーズである近赤外光を使用してがん細胞を死滅させる光免疫療法。 jinkosky.hatenablog.jp 治験が進んできた結果が、発表されてきています。 この治療法は米国国立がん研究所(NCI)の小林久隆主任研究員が中心とな…

ブラックジャックによろしくから癌治療の情報をアップデートしてください

ブラックジャックによろしく・がん医療編 現在の抗がん剤否定論者の中に、この影響を受けてる人が多いのが見て取れます。【がん医療編 5〜8巻】において、膵臓がん患者の抗がん剤治療がとりあげられている。 ブラックジャックによろしく 第5巻 [電子書籍版] …

オーストラリアの科学者が、癌細胞を永久的に眠らせる今までとまったくアプローチの違う新薬を開発

オーストラリアのJonathan Baell(ジョナサン・バエル)教授、Tim Thomas(ティム・トーマス)、Anne Voss(アン・ボス)准教授のチームは、マウスのがん細胞を永続的に休眠状態に置くことが可能になる新しいタイプの薬を発見したと2018/8/1Nature Natureに…

転移性乳癌(末期癌)の免疫療法による世界初の「完全な腫瘍の退縮」例の報告

米国の研究チームは6/4日、転移性の進行癌の乳がんの患者に対して行った「新たな免疫療法アプローチ」で完全な腫瘍の退縮になったとし、腫瘍がない状態を22ヶ月継続していると発表した。 Immune recognition of somatic mutations leading to complete durab…

アストラゼネカ日本法人、世界初のPARP阻害剤‐再発卵巣癌治療薬「オラパリブ」発売

アストラゼネカ日本法人が世界初のPARP阻害剤である「リムパーザ錠100mg、同150mg」(一般名:オラパリブ)を発売した。PARPは、DNA損傷に伴い活性化され、核タンパク質にADP-リボース残基を付加重合する翻訳後修飾反応を行います。PARP-1およびPARP-2は、DN…

19歳の天才が考えた1週間に1度、1時間着用するだけで乳がんの早期発見につながるIoTブラジャー

これは商品新聞の広告欄に載ってるあやしい疑似科学商品ではなく、メキシコの19歳の天才青年ジュリアン・リオス・カントゥ(Julian Rios Cantu)君が開発した画期的なテクノロジーを使ったプロダクトです。 IOTで初期の乳がんを発見 IOTとはInternet of Thin…

がん遺伝子検査で50万から100万円かかっていた費用を数万円にできる検査法を慶応大学が開発、6月臨床へ

今回発表された方法は、検査方法は現在広く行われているゲノム治療の一部で、手術で切除した組織の一部などを遺伝子検査することで、効果の可能性のある薬や遺伝子変異を特定したりします。 ただこれまでは、検査が高額なために選択する患者も限られるもので…

珈琲(コーヒー)を飲んで肝臓がんを予防。

珈琲(コーヒー)によるカフェインの取り過ぎは身体に良くないと言われたり、かつての喫煙との組み合わせから不健康なイメージをもたれがちだった珈琲。 それが近年の研究で健康にポジティブな研究結果が出されています。 肝臓がんに効果があるのは、ほぼ確…

癌の発見をもっと安価に早く簡単に、血液一滴ですぐ検査できるリキッドバイオプシー(liquid biopsy)が実現間近!

ゲノム解析やIPS細胞・ES細胞・光免疫療法など、ゲノム時代の幕開けで治療の根幹が代わりはじめているが、それはもちろん治療だけの話ではない。治療の技術が進むのはとてもいいことだが、やはり癌で言えば発見のステージの数字が多くなるほど、いくら新しい…

風潮とイデオロギーに押し流されて防げる癌を見過ごす反ワクチン運動の罪

海外の一流科学誌「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰 「産経と道新のみ」とツイートした医師・村中璃子氏 子宮頸がんワクチンの安全性を積極発信のワケ(1/4ページ) - 産経ニュース 2017年英科学誌…

光免疫療法が国立がんセンターで3月から治験へ

以前に書いたこの記事の米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が開発した光免疫療法の治験が千葉の国立がんセンターで3月からはじまるようです。 最初の治験では抗がん剤での治療で効果がなかった再発した頭頸部の癌患者を対象に行うそうです。こ…

医療大麻(マリファナ)を解禁しろという人たちの情報の不自然な整形

医療大麻を解禁しろという人たちがいる。 その意見を主張する一部の人に言わせると、先日の高木沙耶の逮捕も薬品メーカーと厚労省が仕組んだ国により謀略だという人たちもいる。 その人たちの多くが普通の大麻を解禁しろと言っている。 自然派と大麻の不思議…

抗酸化作用を期待するならへっぽこサプリじゃなくてキウイだよ!

活性酸素は体内で細菌などをやっつけて体を守ってくれる重要な役割を担います。しかし多すぎると遺伝子を傷つけて癌の原因になったり、脂質と反応して変化し血管に詰まって動脈硬化を引き起こしたりします。人間は体が十分機能していれば、増えた活性酸素は…

キメラ抗原受容体T(CAR―T〈カーティー〉)細胞療法、米国で8月承認、日本は2019年度に治験を目指す

大阪大学の保仙直毅准教授(呼吸器・免疫内科学)らのチームが動物実験で免疫細胞であるT細胞を体外に取り出しがんの目印を認識して結合、活性化するように遺伝子操作を行った細胞を体に戻しがん細胞を攻撃して死滅させる事に成功したようです http://leadi…

これだけネガティブな情報があるのに、まだアガリクスとかフコダインとか買うの?

癌治療の事を調べていると、頻繁に目にする名前のひとつにアガリクスというきのこがあります。日本名がヒメマツタケといい、1970年代にブラジルの長寿が多い村で食されていたことから、研究されたといいます。 アメリカのレーガン大統領が癌になった時に服用…

抗がん剤治療は、命を賭けたギャンブルだ!(NAVERまとめ)赤ペン添削してみた。(2)

抗がん剤治療は、命を賭けたギャンブルだ!(NAVERまとめ)に見る情報の悪意のある意図的な固め方2 抗がん剤で検索すると、けっこう上位に来るこのまとめに突っ込んでみるページの第2弾です。第1弾はこちら、 http://jinkosky.hatenablog.jp/entry/2016/10…

視聴率をかせぐためにインパクトだけで近藤医師の偏った主張を流布するマスコミは自分の身内に癌が見つかっても治療しないのか?

金スマやいろいろなメディアや、著作で癌は治療しなくていい、癌もどき理論なるもので話題をあつめ日本のあちこちで信じた患者が本当な治る癌を放置し悪化する事例があるそうです。 またこれを元に拡張する意見も多く、困ります。 同業を批判することは、な…

抗がん剤治療は、命を賭けたギャンブルだ!(NAVERまとめ)を赤ペン添削してみた。

抗がん剤で検索すると、けっこう上位に来るこのまとめ、これを発端に抗がん剤は効かないという情報も連鎖的に検索し特定の方向性に思考が固まる人がいるみたいなので、いちいち突っ込んでみます またブラックジャックによろしくの内容などに影響をうけたもの…

バナナが免疫活性にいい事は、代替治療の人たちは儲からないので言わないんです

免疫力を上げるための食材を検索すると、出るわ出るわ数多くのサプリメントや希少なハチミツ、南米でしかとれない野菜、きのこや海藻から抽出したエキス云々、秘伝の漢方、秘密のツボまで、etc...もちろん確かに若干の免疫力が上がる要素が否定できないも…

がんの自然治癒を謳う印象操作による販売手法『がんが自然に治る生き方 』ケリー・ターナーは医師ではないって知ってた?

新聞の広告や、ガンに関する書籍を検索すると最近よく出てくる書籍に『がんが自然に治る生き方 』(ケリー・ターナー著, 長田美穂訳; 2014年 プレジデント社) があります。 この書籍では、この手の販促手法として用いられる典型的な印象操作の手法がとられて…