『抗がん剤は癌を何倍にも増やす増ガン剤でしかない』という、またアホなまとめがあるので反論まとめ

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またまた、自分が癌でもないくせに、こういうデマをバカみたいに拡散する恥さらしがいるので紹介しておく。

togetter.com

 

1985年:米国の国立ガン研究所(NCI)所長が「抗がん剤は全く効果がなく、無力である」と上院議会で証言

1980年から1988年まで所長をつとめたヴィンセント・デヴィータは、「複数の抗がん剤を組み合わせる」治療法の基礎を築いた方なので、こういう事を言うのはありえない。
ヴィンセント・デヴィータは、抗がん剤の4剤併用化学療法で当時ほぼ0%であった進行期ホジキンリンパ腫の治癒率を70%にまで上昇させた。その後も乳がんの術後化学療法で再発率を下げる手法を確立したり化学療法に尽力した医師です。

上院議会の発言は全て議事録に残りますが、そういうデータもありませんし、きちんとソースを指摘した発言もありません。この嘘はなかなかひどいです。

しかもけっこう拡散されていて、だいたい見ると自分のとこのワクチン売ってたり、サプリを売ってたり、鍼治療で癌が治るとか言ってる恥知らずばかりです。

そういうなら、NCIを見習って自分達を治験データを公表すればいい。

しかも抗がん剤ってどれよ?すごくいろいろあるし、血液系の癌と大腸癌と脳腫瘍とかで全然違うんですけど?

しかもしれっと言ってるけど1980年ってモスクワオリンピックの年で昭和55年っすよ?その時の情報で今の医療を判断するの?

じゃあ、その時に新発売されたゲームウォッチで、今のスイッチとプレステの評価をしてみてよ?

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1988年:NCI自体が「抗がん剤はガンを何倍にも増やす増ガン剤でしかない」と公式に断定

これも、まったくソースがない。NCIのレポートでそんな単純な結論になるはずもないし。それ移行も抗がん剤の治療を薦めています。公式に断定したら、なぜNCIはまだ抗がん剤治療の研究を続けているの?得意の製薬会社の陰謀かい?そんな開発に手間のかかる薬売るより、対象が広くて作るの簡単な風邪薬売ってるほうが儲かります。

 

1993年に代替医療費が西洋医療費を上回って以降、アメリカ人のガン死亡率は毎年減少している(逆に日本人のガン死亡率はここ30年激増している)

日本人のガン死亡率が上がっているのは、高齢化のためです。むしろ保健状況の良い証明です。 また、93年はすでに28年前で、この頃の癌治療においては効果は期待できないものも多く代替医療に走った人がいたのは事実ですが、ガン死亡率が毎年減少とは関係ありません。

むしろNCIからは、抗がん剤の真価と喫煙率の減少の効果を予測するレポートが出されています。また、被保険者や移民が多く統計に出ない事もあります。被保険では、抗がん剤は“使わない”のではなく、“使えない”のが現実です。

今の日本のネットが恐ろしいのは、この情報はいろんなところに拡散されているのですが、誰も英語の元ソースや、公式なレポートを読まずに人の勝手な解釈を拡散している事ですね。もう口裂け女の話のようですが、実際の医療への無為な逆風になることもあるので、バカの中でも達が悪いです。

1988年国立ガン研究所(NCI)が「抗がん剤は癌を何倍にも増やす増ガン剤でしかない」という公式発表をした後、1992年アメリカでは国立衛生研究所(NIH)に「代替医療部」が発足した。そして1993年に代替医療費が西洋医療費を上回って以降、米国のガン死亡率は、毎年減少している。

 

 

 

ちゃんと、その後の話が出ているのに言わないのは、なぜでしょう?

1992年にアメリ国立衛生研究所(NIH)にアメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)が設置されたのは事実です。

ただNCCAMが実施した数々の臨床試験では,病気の予防や治療に対して代替医療アプローチが有効であるという科学的エビデンスの確立には至らず、国民やメディアから税金の無駄遣いとして厳しい批判を受けました。

これによって、NCCAMの現在の研究の主な部門は「代替医療」から通常医療を補う「補完医療」にシフトしている。

そして、2014年「代替」を意味する「Alternative」が名前から取り除かれた。現在はNational Center for Complementary and Integrative Health(NCCIH)。国立補完統合衛生センターもしくは国立補完統合健康センターと訳される。したがって、NCCAMはもう存在しない。ちゃんと資料で出てくるのに出さないのは、意図したミスリーディングですね。

 

抗がん剤は強い発ガン物質であり、投与すると別の臓器や器官に新たなガンを発生させることが判明、アメリカ政府は「ガン戦争」敗北宣言。しかし日本の製薬メーカー、医学界、厚労省、政治家、マスコミは箝口令を敷いてこの事実を完全に隠蔽した

ノイローゼ?精神科に行きましょう。

そんなにマスコミに袖の下配ってたら会社成り立ちません。

1985年米国の国立ガン研究所(NCI)所長が、議会で「抗がん剤は全く効果がなく、無力である」と証言し、1988年にはNCI自体が公式に「抗がん剤はガンを何倍にも増やす増ガン剤でしかない」と断定しているのに、日本の厚生労働省は、この事実を日本人には公表していない。

ま、言ってないからね。そりゃ伝えんわな。

 

とにかくゲノム解析がはじまり、IPS細胞が可能なこの時代に、なぜ30年以上前の時代の話で今の医療を否定するのか、まったくわかりません。

時代は進んでいます。テクノロジーを、ちゃんと調べてからでもサプリを飲むのは遅くありません。

jinkosky.hatenablog.jp

スマホはドラエモンの中にしかなかった時代で、自分の治療を見誤らないようにしてください。またこういう事も含めて子供にメディアリテラシーを教えるべきですね。

以前にも書いた、これも参考に

jinkosky.hatenablog.jp