ヒジャブ対応の美容院は日本にあるの?移民を受け入れたら、知らなさすぎる事を痛感する日本人
happy holidays or Merry Christmas
日本人は良くも悪くも宗教に関する知識が薄い。正月は神社にお参りし、結婚式を教会であげて、クリスマスを祝い。お葬式を仏式であげる人も珍しくない。
海外の人から見れば信じがたい光景かもしれない。
良い悪いではなく、日本人は特定の偶像を崇拝したり人物をあがめる事よりも、日本人の神感はもっとふんわりしたものだと思う。
自然や山や海など、八百万の神は思念をもっていないものに近いイメージかもしれない。
昨今アメリカなどでも年末の広告や看板でXmasという言葉を避ける配慮があります。
Merry Christmasではなく、happy holidaysと言います。
これはChristmasはキリスト教の宗教行事で多民族でいろいろな宗教が入り交じる国においては一般的ではないのです。
そこは、ふんわり宗教をとらえている日本人の感覚とは違い中東系の人に対してシーズンに「Merry Christmas!」なんて言うと、ちょっと常識知らずの恥ずかしい人になってしまいます。
このくらいの知識はあったのですが、先日facebookの書き込みを見て「あー、そういう事もあるんだ」と自分も知識が薄いことを知らされた書き込みがありました。
ヒジャブの事がわかっている美容院、日本にある?
あるアラブ系の女性の書き込みです。
Would anyone happen to know a hair salon that can cut hair for a Hijabi (no guys or female only and not transparent windows)? I would be very thankful
ヒジャブのために髪を切ることができるヘアサロンを知っていますか(男女が来る店でなく、透明な窓で外から見えないところです。)?
これは、聞くまで思いいたりませんでした。
ヒジャブは、イスラム教の女性が髪を覆うスカーフのようなものです。
これは、公の場で髪を隠す、ましてや夫以外の男性に自分の頭髪を見せる事を防ぐためのものです。
そうすると、上記の質問の意味がわかります。
髪を切るには当然、ヒジャブははずさなければいけないのですが、そこに男性がいるなんてイスラムの女性にはあり得ない事なのです。
ましてやガラス張りで外から見えるのも、当然見ず知らずの男性にヒジャブがない姿を見られる事になるので、あり得ない事です。
これに対応できる美容院が、あなたの町にいくつあるでしょうか?
これに対する返信は、個室で一人で一組しか受け付けない女性美容師の美容院を知ってるとか、家に来てくれて切ってくれる女性の美容師を知ってるなど、選択肢はすごく限られますし。田舎に行けば、はたしてあるのか?というものばかりです。
移民や、国際化をしていくというなら、ハラールやラマダンなどの有名なものだけでなく、こういういろいろな事に対する対策を職場や町の中で対応していく必要があるんだろうなと感じました。