食物で体の中が酸性やアルカル性に傾いたら、それ病気ですから!アルカリ性ダイエットとかphで健康とかないよ!

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世間のサプリやマクロビオティック、オーガニック信仰などの、へっぽこ健康法でもっともらしく語られる体の酸性、アルカル性の話。

健康やダイエット、美容のために食べ物やサプリで

体の酸性・アルカリ性をコントロールしよう!

なんて言われます。
酸性の食べ物は、肉、魚、卵、穀物など
アルカリ性の食べ物は、野菜、果物、海藻など
ここまでは合ってます。

これにスムージーやジャーサラダなんかにアサイーマヌカハニーとかセットにしておしゃれ感をスパイスでふりかけて、健康増進や美容に良いと誘導している記事を多くみかけます。

ところが、ここからとんでも科学が入って来ます。
・体が酸性に寄ると癌になりやすい
アルカリ性の体がダイエットに向いている
マヌカハニーアルカリ性をキープ
・ストレスの活性酸素で体が酸性の傾く
などなどエビデンスのない無茶苦茶な話が始まります。

 

 

 

血のpHは約7.35~7.45の弱アルカリ性で維持されています。

恒常性もしくはホメオスタシスと呼ばれる機能で、人間の体は自動的に酸性・アルカリ性を一定に保つように調整します。

酸性食品を多く取り過ぎるとそれを中和するためにアルカリ成分が出されます。
もちろん極端に酸性食品ばかり食べると骨に含まれるアルカリ成分を使い、骨が弱くなると言うことも言われていますが、そこまでバランスの片寄った食事をしていたら骨が弱くなるより先に他の問題が起きるでしょう。

なので、何かを食べて体が酸性に寄ったり、アルカリ性に寄ったりしたら
それはとても緊急を要する病気かもしれません!

おそらく、疑似科学健康法やサプリを売ってる人たちが言うところの嘘や陰謀を持ってる医者や厚労省だけでなくても、薬剤師の学生でも知ってる話です。

人間はスマホを手に入れ、昔のように図書館に行ったり識者と話す機会を得たりしなくても簡単にさまざまな情報を24時間いつでも取得できるようになりました。
なのに、このような中学生の理科や生物を知っていれば一笑に値するような話で商売ができてしまうのは何故でしょう?

メディアリテラシーの教育を日本では必修にしていないから?

プログラムやパソコンよりも先に情報の取得と比較・検証の方法を基礎教育しないと、これからも情報商材にだまされたり、このような疑似科学健康法にだまされたりする人は後を絶たないでしょう。

情報の種類、そして意見の違い、悪意を持った情報などの種類が存在することを学ばないといけません。メディアには広告や意図があり、あたかもそれが正しいように理論武装してくること、今の広告は昔のように単純ではなく、ソーシャルやコミュニティーをうまく使いあたかも情報が自然発生したかのように振る舞わせる事。

ストーリーがまるであるように作る事。

こういう事が、情報端末を手に入れたとたん押し寄せる事を子供が端末を手にする前に教育すべきです。

メディアリテラシーの教育にパソコンやネットはまったく必要ありません。

左派の新聞と右派の新聞を2紙用意し同じニュースに対する意見を見て子供達に討論させればいいだけです。ま、日本の日教組が右派の新聞を現場に入れたくないので、この諸外国でしばしば使われる手法は日本では実践される事はないでしょう。

この手法では、どちらかが正しいか?の結論を出すことは重要ではありません。勉強した大人でさえいろいろな情報があり、片側だけの情報で判断してはいけないということが学習できればいいんです。
アルカリ性ダイエット」と検索をかければ、ポジティブな記事ばかり出てきてまるでそれが正しいように感じるかもしれません。

でも「アルカリ性ダイエット デマ」と検索をかければ、ネガティブな情報がまた山のように出てきます。その両方を見て判断する、リテラシーを子供に教育することはダンスやプログラムよりも重要だと思うんですけどね?

そして、なにより大事な事が国語力であり、読解力です。

言ってる事に違和感を感じない事が恐ろしさです。

ある意味よどみない強引な理論の持って行き方に違和感を覚えたり。

数字を出したり出さなかったりすることに疑問を持ったり。

個人の感想と事実の記事をまぜた理論誘導に警戒心を持ったり。

本を読むのは、その判断ができるよになるだけでも無駄ではないと思います。

いろんな事を学ぶのはビデオのほうはわかりやすいなどど言わず。

文章を読む事を強いるのは親や大人の責任だと思います。

是非、いろんな文章を子供に読ませ欲しいです。

そうすれば、何か食べて身体がアルカリ性になったとか言わなくなるんでは?と思います。