これだけネガティブな情報があるのに、まだアガリクスとかフコダインとか買うの?

癌治療の事を調べていると、頻繁に目にする名前のひとつにアガリクスというきのこがあります。日本名がヒメマツタケといい、1970年代にブラジルの長寿が多い村で食されていたことから、研究されたといいます。

アメリカのレーガン大統領が癌になった時に服用して有名になったものです。今でも、この話を引用している宣伝文句も多く見られます。

また国立癌センターが抗癌作用を持つキノコを研究していたのも事実で、それもいろいろなサプリが宣伝文句に都合のいいところを切り取って使っていますが、実際は認可する薬として効果を証明するに至らなかったため、研究をやめたのが正しい内容で。

医学雑誌などで結果が報告されています。

これに目をつけた代替治療、サプリ、薬品メーカーが様々な錠剤や漢方のほうな製品を出しています。いずれも、保険適用されないのでけっこうな高額です。

まず1970年代から知られていて、この世界中の薬品メーカーが癌に有効な成分を探して当てれば会社が10年拡張できるのに調べていないはずがありません。

つまり、昔からあって現在も承認されていないもののほとんどは調べても効果がなかったわけです。○○酵素とか、陰謀説にすぐつなげる人もいてますが、同じような薬品があるなら可能性もありますが、単なる言い訳とみるほうがストレートです。

 

 

 

 

アガリクスに関しては悪名高い史輝出版が、健康食品会社とライターでねつ造記事で薬事法違反で逮捕される事件まで起きています。

ただ、その後も薬事法にひっかからない表記で同じような本を出版しているので完全な確信犯ですね。しかも、たくさんの名前を使っています。

 

史輝出版(=ライブ出版==青山書籍=応微研)にかかわる逮捕&起訴歴

http://cancer.jpn.org/index.cgi/%BB%CB%B5%B1%BD%D0%C8%C7?platform=hootsuite

 

アガリクスの一部の商品が、増癌剤になってしまったことを異例の報告が厚生労働省より公開されています。

ここで問題にされなかったものも、増癌剤にならなかっただけでもちろん抗癌作用があったと言ってるわけではありません。

厚生労働省:アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品に関するQ&A

 

アガリクス茸の効能を言う人の多くがβーグルカンの含有率が多く、免疫力が改善されると言う主張でする。

まず確認すべき事は、このβーグルカンが免疫力をあげるというのも、そもそも現段階では仮説であると言うことです。

しかも、この主張の中心となった静岡大学の教授のサンプリング数がすくなく現在では他の菌類の比べてβーグルカンが圧倒的に多いということないらしいと言うことがわかっています。

しかも、消化器官からβーグルカンを吸収できるかどうかはまだエビデンスが確立されていないらしい。

そもそもβグルカンのような糖鎖による免疫刺激については、その機構が解明されていないため。口から入ったβグルカンが免疫系とどのように関わるのか、それとも関わらないかを証明する手段がないのが現状だそうです。

つまり新聞の広告欄なんかの宣伝文句のように、それで免疫力が上がることが証明されたのであれば、学会が騒然となる発見だそうです。

 

ところが、そういう食品を売っている会社がすごい発見をしたというニュースはどこにも出ていません。

 

そして、なによりβグルカンは、麹菌などからも腸内で発生するため味噌を常食としている日本人はもともと、腸内がβグルカンだらけらしいのです。

 

お金をもうけるために、相変わらず様々な広告が出てきますが。

こういうネガティブな情報も合わせてみて、お金をかけるかどうかを判断してください。