シングルマザーの貧困率の高さ、働き方改革や最低賃金よりまず養育費の未払いを解決すれば?

f:id:jinkosky2009:20181101135154j:plain

読売新聞に10/28に掲載された記事を読んでモヤモヤっとした話。

該当の記事はこれ。

www.yomiuri.co.jp


この記事の荒い要約としては、1人親の貧困が先進国の中では日本が高い。

とくにシングルマザーは

・働く環境がない

・ベビーシッターが高い

・ベビーシッターなどへの社会的抵抗感がある

・仕事でキャリアップしにくい

こういった環境への改善が働き方改革で変わるかも?という最後に希望も書いてある。

 

 

 

 

環境は変わりつつある

仕事の環境については、もっともと納得するところもある、周りでのリモートワークで仕事をしている人もいる。優秀ならパソコンでできる仕事ならネットさえ繋がっていれば今はどこでも仕事はできる。

十分かせでいる人もいる。ウェブ系のお仕事や印刷の組み版、経理での入力作業など、今はどんどんリモートで仕事を受けれる時代。家にいながら仕事ができるなら、シングルマザーの人にはいい関係が築ける。

優秀な方もたくさんいるので、これから日本語覚える外人よりも人材の宝をもっと活用したほうがいいだろう。

 

抜けてるのでは?と思う事

もちろん未婚や死別のシングルマザーもいるが圧倒的に数が多いのが、離婚によるシングルマザーです。

ここで、疑問が残ります?

離婚で子供がいるのであれば、元の亭主から養育費がもらえるはずなのに、何故そんなに困窮するのか?という疑問です。

そこで、この結果と合わせて見てみます。

www.mhlw.go.jp

厚生労働省が調べた養育費の支払い状況です。

衝撃的なのは永続的に、きちんと払ってる親が19%しかいない事です。

つまり、5人に1人しか養育費を払わないのです。そりゃ貧困になるわな。

日本の法律では、この養育費の未払いを追求しにくいのです。民事で弁護士費用がかかり、しかも相手の行方を請求側が特定しないとダメなんです。

つまりその特定にも費用がかかる。収入があまりなければ、請求できないかもしれません。企業の給与をもらっていれば差し押さえはできますが、個人事業などはできません。もめた時に、どうにもできない法律で、逃げた勝ちになってるんです。

働き方や、待機児童、ベビーシッターなどの改革よりも先にできる事があると思うんです。少なくともこの養育費の未払い問題を、逃げ得にしないように法改正すれば貧困家庭は少し減ると思います。

 

知り合いの弁護士の話では、やはり新しい家庭を持ったときに支払いをやめる人が多いそうです。確かに2つの家庭を養育するのはタフな話です。

しかも、そういう人に限ってその事を話さずに2回目の結婚をしたりするそうです。

たしかに月々15万づつとか、あと10年払い続けてるとわかってたら普通の雇われなら、新しい相手もなかなか躊躇します。最悪のパターンとしては、前妻に仕事を見つかり給料を差し押さえられ、それがわかって2回目の離婚というパターンです。

わりかし、そういう人は同じ事を繰り返すそうです。

 

日本の法律が時々、性善主義に基づいて作られるなーと思う時の一つです。

そろそろ、これだけ離婚が増えれば、いろいろ法律を変えないといけない時期のような気がしますね。

旧態依然とした家族モデルを前提にしている法律では、治めきれないのであれば法律側を遅ればせながら整えていく必要があるのではないでしょうか?

 

 

 

四つん這いでタスキをつないだ女子駅伝、甲子園に見る判官贔屓と軍国主義の矛盾

f:id:jinkosky2009:20181025190607j:plain

全日本実業団対抗女子駅伝予選会で、岩谷産業の第2区・飯田怜さんが残り約200メートルで走ることができなくなり、両膝を付き、四つんばいになって次の中継所を目指すというアクシデントがあった。

www.iza.ne.jp

監督から棄権の意思が出たのに、実際の審判員が本人に聞いた答えがやめたくない意思だったため止めれなかったというものだ。

結果的に飯田さんはひざを手術することになり、今後の選手生命に影響するかもしれない怪我を負った。これに賛否がうずまいている。

監督から棄権の妖精をなぜ大会側が続けさせるのか?いや感動した。など。

選手は自分でタスキが止まる事はいやだろうし、続けたいと言うだろう。チーム全員がタフあトレーニングをこなして来た結果を自分が止める事になるのだから。

この悲劇や弱いモノを応援したい願望が、どうも日本人にはあるようだ。

これが、個人的には日本人のスポーツ振興の妨げになっていると思っている。

マチュアスポーツに観衆が求めるもの

夏の甲子園でも、金足農業の吉田輝星が5試合連続完投勝利を美談に語られている。

また、決勝戦の野球エリート軍団の大阪桐蔭に対して多くのファンが金足農業に肩入れして見ていたようである。

number.bunshun.jp

 

こういうものを判官贔屓ほうがんびいき)という。元は兄である源頼朝に冷遇された源義経のドラマチックな人生が多くの作品にされ人気が出て弱い立場のほうを応援する事を指す。

牛若丸としても義経としても、あまたの書籍や逸話、演劇などに取り上げられる。

もちろん大阪桐蔭の子達もプロ予備軍ではあっても、同じ高校生で過酷な練習を積んできた野球少年達だ。決勝戦でのあからさまな、金足農業応援はいかがかと思う。

また、吉田君の将来性を考えてもあれだけ肩を酷使するのはどうだろうという野球関係者も多い。ただ、それよりも感動した、さわやかな戦いぶりが清々しいなどの声が大きくなる。この甲子園でのアマチュアリズムって何だろう?

 

 

 

朝日新聞の矛盾

夏の甲子園の主催は朝日新聞である。いわずとしれた、反保守、リベラル(?)の新聞で改憲は反対。戦争責任を声高に言い続けるところである。

マチュア野球の意向は、やはりこの朝日新聞が実質的に支配してきたと見るのが普通である。もともとプロのアマの仲が悪くなったのは、プロといえば巨人だった時代に引き抜きだ裏金だといろいろ言ってるが、ようは巨人の後ろの読売新聞との争いだ。

野球というフィールドで、代理戦争をやってるだけである。

昨今のパリーグの台頭と、プロとの融和は新聞社の勢いが落ちてきただけのことでしょう。

され矛盾とは、あれだけ戦争にアレルギーを持つ朝日新聞が仕切る高校野球は、いまだに実質的に丸坊主強制、一糸乱れぬ入場行進、自己犠牲を厭わぬチームプレー精神。

審判にクレーム言うなんてとんでもない、完全上位下達。

これ、完全に軍隊だよね?

もうスポーツではなく、道であり、人間道とまで言ってしまう。その精神論は、あきらかに彼らが嫌いなはずの軍国主義だ。そして日本の多くの反保守のマスコミのこの根性主義、自己犠牲の精神を礼賛する。

健全な育成と言うなら

もし健全な育成と言うなら、今回同じドラフトにかかった大阪桐蔭の根尾君をもっととりあげて欲しい。彼はスキーで全国優勝もしたことがあり野球だけ一筋ではない。

その下半身の鍛錬が生きていると言われている。

アメリカではシーズンスポーツで、冬はアメフトをやったり複数のスポーツをやることが多い、それにより身体の様々な筋肉が総合的に鍛えられ身体能力が高くなると言われている。

日本の部活動では、複数のクラブに入ることは普通できない。

だが、スポーツ医学的にいえばいろいろな動き、スポーツをしたほうがいいと言われている。あまり特定に動きばかりで若いうちから酷使すると疲労をおこし怪我の元になることもある。

すでにクラブスポーツ化が進むサッカーではオーバートレーニングは、必ずチェックされ休息を取らされる。

ところが、まだ野球は夜中に素振りをやることが美談として語られている。

そこにも「一筋論」や「わき目も振らず」的な精神論が持ち込まれる。監督の言うことは絶対。

今のリベラルの人が語る、この判官贔屓の弱者を応援することとチーム一丸や自己犠牲は実はとても危ない考え方ではないのか?と思ってしまう。

かつての戦争に何も言えない空気を批判する人たちなのに実はそれを一番いまでも自分達が気持ちいいと思ってるんじゃないの?

そうでなければ、あれだけ記者と社員がいる朝日新聞の中から少しは違う意見が出てきてもいいんじゃないだろうか?上位下達なんではないのか?

マチュアスポーツへの大人の対し方は?

プロアマ協定や、甲子園の丸坊主、部活は複数入れないなどは全て大人が決めていることである。子供の事を考えて決めたものではない。

スポーツを健全な育成の一部を考えるならば、まずは大人が健全に考え直すところから、戦後のアマチュアスポーツをリセットしてみてはどうだろう。

 

 

 

保険の勧誘で言われる「癌になる確率2人に1人」の数字のトリミング

数字を都合良くトリミングすることで、意味を強調したり変えたりすることができます。保険の相談窓口や癌保険のページも出ている、恐ろしい言葉。

癌になる確率2人に1人

この言葉に違和感を覚える人もいるのではないでしょうか?確かに少なくはないけど、2人に1人もなってるの?と。

では、公式なデータを見てみましょう。国立がんセンターは、罹患率(がんと診断された率)と死亡率なども、統計データをだしています。

ganjoho.jp

これを見ると確かに

部位 生涯がん罹患リスク(%) 何人に1人か
  男性 女性 男性 女性
全がん 62% 47% 2人 2人

と出ています。

なので、全体の数字としては間違いではないのでしょう。

そして、癌により死亡した率。

部位 生涯がん死亡リスク(%) 何人に1人か
  男性 女性 男性 女性
全がん 25% 16% 4人 6人

という、シリアスが数字も出ています。

 

 

 

 

年代別に数字を見ないとおかしくなる。

では、その癌になる年を年代別にみてみよう。

こちらからデータをダウンロードしてみます。

がんに関する統計データのダウンロード:[国立がん研究センター がん登録・統計]

 

グラフにしたのがこちら

f:id:jinkosky2009:20181022234614p:plain

60を超えてからの圧倒的な数字が見て取れます。

これを50才までと、以後でわけてみます。

50才まで:8%

50才以後:92%

となります。

つまり、50才前と後の数字を一緒に考える事自体が無茶なわけです。

ましてや癌は免疫力・体力と大きく関係しますので、70以降は老衰の一部という考え方もあります。

リスクを正しく認識する

もちろん若くして癌になれば進行が早いが、体力と免疫力があるぶん10人に1人以下なわけです。

おそらく癌保険に入る事も大事ですが、適度の運動、禁煙、ストレスの軽減など生活で気をつける事で出来る事で、検査を定期的にいけばいいかもしれません。

特に筋力は若いときしかなかなか付けるのは難しかったりします。

生活レベルでストレスをかかえるほど、保険額を負担するのは本末転倒です。

入らなくても大丈夫とは言いませんが、40才までの考え方と50以降の考え方を変える方が自然です。

何よりストレスが一番やっかいなんです。

50代からの考え方

逆にぴんぴんころりと行きたい人は、50才からの考え方をきちんとしないとダメなわけです。

検査をきちんと行く事と、自分が病気になった時に周りに迷惑をかけないように保険に入っておくこと。

そういう準備をしていく時だと言うことです。

もちろん子供がいる人は、一番生活コストがかかる時ですから自分の事は・・・と言うかもしれませんが、逆にそんな時に自分が病気になったらと考えてください。

サッカーを知らない人にデビッド・ベッカムがどういうサッカー選手だったか知って欲しい

 

ベッカムの長男が差別発言が話題だ。

ことの成り行きはこんな感じ。イタリア旅行にいった彼が、ゴンドラに乗る中国人とスーパーで買い物している中国人を写真で撮り、インスタに「なんか、イタリアにいるっぽくなくね?」みたいな感じで、イタリア来たのに中国人ばかりだよー。みたいな発言。

中国人そりゃ怒るわなw

ただでさえプライド高い中国人の人たちは、そりゃ怒るわなーw。
親の金で遊んでて、お前に言われたくないだの。アジア人差別だの、さんざんバッシングされて、当該インスタは今は削除されています。

中国版ツイッターのウェイボーでは、いまだに怒りおさまらずな感じで彼の発言は魚拓されバッシングが続いているようです。

まあ、発言は軽率ですよね。自分のインスタがメディアに取り上げられる事を軽視していた脇の甘さが露呈した感じです。だいぶ甘やかされて育ってるぽいねー。

ワイドショー的に美味しい家族

ベッカムファミリーは、イングランド代表としてプレーし、超メジャークラブのマンチェスターユナイテッドの主力として長年プレーした上に超イケメンのベッカム。ガールズユニットでスーパーヒットを出したスパイスガールズだったヴィクトリア。その2人が結婚したなら、そりゃ日本と同じく島国で下世話なウワサ話やタブロイド大好きなイギリスではマスコミの美味しい題材です。

ただイギリス国内でも彼がイングランドの顔として活動するのに階級社会がはっきりしているイギリスは眉を潜める人もいます。

彼の英語は、いわゆる貴族階級が使うクイーンイングリッシュではなく庶民の英語なのです。それは、貴族階級から言えば下品と言われることもあります。

サッカー関係者にベッカムを悪く言う人は少ない

容姿やプライベートで話題を振りまき、日本の野球界の新城のように思う人も多いかもしれませんが、サッカーをやっていた人や詳しい人にベッカムをそういう目で見る人は少ないと思います。

それはプレーがとても渋いからです。それも、天性の才能で自由奔放にワガママという感じでなく、どちらかというと渋いプレーで玄人好みするプレーなんです。

豊富な運動量で、サイドの上下の移動の労力をいとわず献身的なプレーを見せ、ときおり上げるクロスの正確性は抜群。そして運動量を活かした献身的な守備。よくプレー集に出てくるフリーキックは彼が唯一見せる派手なプレーであったでしょう。キックの正確性とゲームでの体力は、たゆまない努力と研鑽で生まれたものでサッカーが好きな人はそれは見てわかるのです。

才能にまかせてやっているだけでは得れない努力の上に努力を重ねた結晶が見れるのです。

サッカーによって人生を変えれるモデル的なストーリー

彼の人気が、いろいろな年代のファン層にあるのはロナウドのような若い才能を見いだされたサクセスストーリーというよりは、地道に自分の努力で一流選手までに成り上がった経緯もあるでしょう。

 

 

 

たとえて言うなら阪神の掛布のような。

決して裕福ではない、配管工と美容師の元で育った彼は地元のリッジウェイ・ローヴァーズで頭角を現し同時に学校でもサッカーをして地区と州の代表に選出、ボビー・チャールトンが主宰する全国規模のサッカースクールに参加し、そこで注目されマンUの学生会員となる。

下部チームやレンタルを経てトップチームへ昇格。当時も高額で他チームから選手を獲得してチームを構成するビッククラブも多かったが監督となったファーガソン育成選手と獲得選手のバランスを重んじる監督でガリーネビルらと共に若手を積極的に使う1人としてAチームに登用される。

生え抜きの若手を使った最初の頃、チームが負けると「子供ばかりでは勝てない」と酷評されたが、我慢してファーガソン使い続けた。

香川選手もファーガソンファーガソンが我慢して使い続けたらと思うと残念でならない。

徐々にいい戦績を納めだし、マンUの不動のレギュラーへ、そして代表へとつながる。

それもジャンプアップというより、数年をスパンで階段を着実にあがっていった形です。

そういうサッカーに関する真摯な姿勢や彼のプレイを知っているイギリスのサッカーファンは彼をゴシップネタとして見ることはないでしょう。

あのセンタリングの技術や、あの運動量、試合の流れを読む力、献身的な守備は掛け値無しに尊敬できるのです。

1度試合を見て欲しい

現役のプレーを見た事ない人は是非96年〜99年あたりのマンUでの彼のプレーを見て欲しい。彼がリスペクトされる理由がわかります。

ちなみに、日本でも今は解説者の北沢さんはロングヘアーで「なんかちゃらい」感じと言われる事が多いですが、彼のプレーもとても献身的で地味だけどチームの縁の下の力持ち的な素晴らしいプレーです。他のチームの監督が欲しがる選手ですね。

インタービューしたら「あーうん、そうすね」しか言わない坊主でいつもジャージの広島の久保のほうが、プレーはぶっとんでてハデハデです。

見た目とプレー内容は一致しないものです。是非、サッカー少年達もベッカムや北沢のプレーを見て欲しい、サイドやボランチの選手は勉強になると思うよ。

 

ブルックリンも、父ちゃんのプレーを見直して欲しいねー。父ちゃんはイケメンだからリスペクトされてるわけじゃないんだよ。

何年もイングランド代表のキャプテンを務めるのはプレーも人格も優れてないとなれないんだよねー。

 

 

ブルーライトで目が悪くなるのは根拠がないと米国眼科学会が掲載

f:id:jinkosky2009:20181002103226j:plain

以前からきちんとした研究機関からはブルーライトによる視力低下はエビデンスがあるわけではないと言われていたが、巷には血液型の性格判断よろしく当然のごとく雰囲気科学が流布され、仕事をするときにブルーライト対応めがのかけるだの、スマホを見過ぎると失明するだのと言う極論も出回っていた。

biz-journal.jp

リアル虚構新聞でおなじみのビジネスジャーナルも、例に漏れなく特集している。だがこれが極論というわけでなく、けっこう広く流布されていて商品もたくさん出ていました。目に悪いからと、仕事中はデザインを画面してJINSZoffブルーライトカットメガネにかけ直していた人も多いでしょう。

 ブルーライト研究会なんてのもできたりしてね。

blue-light.biz

協会認定とか謳ってるけど、任意団体だしw

American Academy of Ophthalmologyが失明しないよって記事

American Academy of Ophthalmology(米国眼科学会)は、2018年8月20日にオフィシャルページで「あなたのスマートフォンからのブルーライトであなたを盲目になりません」というタイトルの記事をアップした。

www.aao.org

 

ある研究者からは「This laboratory research is not a reason to stop using your screens.」と強く否定しています。

トレド大学の研究によると太陽光(自然光)でもパソコンやスマホのモニターと同じようにブルーライトは目に入るとレポートされています。
つまりブルーライトで失明するなら、自然光でも失明するということになります。

とにかく失明は極端だし、目に悪いかどうかも全然わからんということです。

さらに言えばブルーライトをカットしたメガネを長時間かけるのが、目に悪くないかも証明されていないということです。カットしたメガネをかけてて、どうなるかだれも調べてないぞ!って事ですね。

単純に目の疲れを避けるには「20-20-20」ルールを使えとDr KhuranaAAOに寄稿しています。20分おきに、少なくとも20秒、20フィート離れる事だそうです。日本人にはフィートがピンと来ないので20フィートはメートルに直すと約6mです。

これ休めるというふうに書いているものも多いのですが、離れて見るというのがポイントなのは結局目のピントは筋肉なんで、同じ距離をずっと見てるというのが良くないらしいのです。つまり、遠くと近くを交互に見るのは軽い運動みたいなもんですね。

肩こりで腕をぐるぐる回すのと同じですね。

 

 

 

 

寝る前にスクリーンを見過ぎちゃダメ

これはブルーライトではなく、スマホでもTVでもPCでも同じだが寝る前に明るい画面も見ると脳が刺激され、睡眠を妨げるため健康上やめたほうがいいとも記載されています。つまり、だったらいつまででも見てていいかという事はないということですね。

どちらかというと、睡眠サイクルを狂わせるほうが問題だと言われています。

www.ncbi.nlm.nih.gov

そういえば、不眠症や朝起きれない人の治療にブルーライトを規則的に使って睡眠サイクルを直す治療がありますね。

寝れない人や起きれない人にブルーライトを毎日ある時間にあてて、睡眠サイクルを強制していくやり方です。

すくなくとも就寝前2時間は画面を見ないのが良いそうです。なかなか現代人には敷居が高いですね。

www.healthcare.omron.co.jp

 

ブラックジャックによろしくから癌治療の情報をアップデートしてください

f:id:jinkosky2009:20180929211702j:plain

 

ブラックジャックによろしく・がん医療編

現在の抗がん剤否定論者の中に、この影響を受けてる人が多いのが見て取れます。
【がん医療編 5〜8巻】において、膵臓がん患者の抗がん剤治療がとりあげられている。

医師が未承認薬をすすめるが、副作用に苦しむが癌の根治には結びつかない抗がん剤への処方の是非で葛藤する若い医師が中心となるストーリーである。
もちろんストーリーとしては創作だが、薬の名前などは当時のものが実際に使われ、抗がん剤TS-1が題材として使われています。もちろん、当時の状況について多少の演出はありますが全て間違いだとは思いません。

とくに、年配の患者に未承認の抗がん剤をすすめて月に数百万の負担をさせるストーリーは心を締め付けられます。
このヒット漫画の影響は小さくなく、抗がん剤否定派に組みする今でも1つの起因の多くになっていると思います。反対論者もよくあげていたり、これに基づいた主張も多く見られます。

漫画による絵とストーリーの組み合わせからのイメージは強力で、医療業界や製薬業界に悪のイメージを持ち現代医療を否定する方向へと行く人を増やしたのでは?と思います。

たしかに当時の医療に関する重要な問題定義としては一つの役割を果たしたと思います。逆に代替治療やサプリ、自然食品たちにも利用され必要以上に現代医療へのアレルギーを持ってしまった人も増やしたのでは?と思います。

 

 

 

この漫画はもう15年前の話

現在においても、この情報をアップデートしていない方が散見します。

まず前提として、癌とひとくくりに呼ぶのがどうかと思うくらい、大腸癌や胃癌、血液系の癌では全然違う病気なくらい違います。しかもこの話題に取り上げられた膵臓がんは、そもそも中でも早期発見が難しく治療の難易度も高い一つです。
膵臓がんは発見された時点でステージが進んでいる場合が多く、他の腫瘍でもステージが進んで遠隔転移が始まっていれば元々根治は難しくなります。

しかし他にもいろいろな記事で書いていますが、癌治療はここ数年でゲノム解析がはじまってから以前の何倍ものスピードで進化しています。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などは、今までの薬と根本的にアプローチの違う薬が出てきています。

jinkosky.hatenablog.jp

jinkosky.hatenablog.jp

 

この漫画が書かれた2003年、15年前といえば、まだスマホは無くやっと写真が送れるガラゲーが中心の年です。そして六本木ヒルズがオープンし、郵政民営化が行われた年です。

f:id:jinkosky2009:20180929212432j:plain


携帯で写真が撮れて送れる事に何の意味があるの?と話題になりました。
どれだけ前かを感じるでしょうか?
この時代の話を元に現在の医療を否定するのは、ガラゲーの知識でスマホを語るようなものです。たぶん、話が通じないでしょう。

コンピューターの高速化とネットワークの整備

一見スマホと医療の話は関係ないように思いますが、大いに関係があります。ゲノム解析そのものは2000年前後からはじまっていましたが、その後のコンピューターの進化が開発スピードに多く関係しています。
現在みなさんが使っているPCやプレイステーションのCPUは20年前ならスーパーコンピュータレベルの処理能力といっても過言ではありません。つまり、莫大な予算でなくても処理能力の高いPCを手に入れる事が可能になり膨大なデータを処理しシュミレーションする研究をより多くの研究者が可能になったのです。

ゲノム解析とネットのエコシステム

エコシステムとは省エネではなく、生態系の意味で生態系の枝葉のようにシステムは進化していく事です。
PCの進化とともにネットワークの発達による通信環境も開発の進化を加速させます。
ラボでしか置けないような検査機械や環境を時間単位で使えるようにして開発システムを構築する事が可能になります。
ゲノム解析をしたい部分を送り、その解析データをネットで返してもらいシュミレーションし薬を開発する高価な機器を持たない開発を可能にしました。

 

もう少し現代医療を信じてみたら

現代医療をすべて正しいとも思わないし、間違った過去もあります。しかし薬害の問題などを描くときに、ドラマ・漫画・ニュースなどでも一様に大病院、製薬会社は悪という単純なシナリオに影響を受けすぎていないでしょうか?

もう少し信じてみてもいいのではないでしょうか?不治の病と言われたエイズや、C型肝炎に関しても新しい薬で対抗策が出来ています。

IPS細胞で今までできなかった治療ができるかもしれません。

今あなたは、Windows98の機能を頭に思い浮かべながら「しょせんPCなんてさー」なんて、スマホを持った若者に言ってるのかもしれません。

 

 

 

 

 

病院は患者を待たしすぎ?最近の雑誌は取材をしないで記事をかいてるんじゃないか?

f:id:jinkosky2009:20180910233556j:plain

数年前妻の病気をサポートするため、病院に頻繁に行った。その時病院もいろいろと変わったものだなと思っていた事がある。

もちろん待ち時間がないとは言わない、だがこの記事を見て本当に取材をしているのかと感じた。

リンク貼ってたら、なんかまずかったのか?消しやがったんでキャッシュから魚拓取って貼ってやった。

 

記事の内容は、作家の伊集院氏がやたらと病院で待たされ、いざ診察でも医師の態度が不遜だという話から、日本の医師も少なくヨーロッパのようにホームドクター制度もなくいかにも日本は遅れているのでは?というような記事だ。

f:id:jinkosky2009:20180911102854p:plain

「サービス業」の意識ゼロ

週刊現代8月11日号の連載「それがどうした」で、伊集院静氏はこう綴っている。

〈小娘に舐められ、挙句、支払いでまた待たせられて、人間に対する扱いではない。
どこの大学病院とは書かぬが、新橋のG恵大学病院の関係者よ、こういうやり方を当たり前と考えているなら、天罰が下るよ〉

伊集院氏は、目の治療のため診察に訪れたところ、いつまでたっても受け付け番号を呼ばれず、結局1時間45分も待たされたという。

さらに火に油を注いだのが、受付の事務員や医師の不遜な態度だった。待っている患者たちの目の前で、受付の若い女性事務員は笑いながら話しているし、診察に当たった医師は「暑い折に、長い時間お待たせしました」の一言もなく、人として当然の気遣いすら見せない。

治療のために訪れた患者を、待たせて当然という態度が許せなかったのだろう。

怒っているのは伊集院氏だけではない。読者からも「伊集院さんの言う通り。病院は患者をなんだと思っているんだ」と大きな反響があった。

大学病院や特定機能病院を受診するには、基本的に紹介状が必要となるが、予約しても1~2時間待たされることはザラにある。

やっと診察室に辿り着いたと思ったら、わずか2~3分で診察は終了。会計でまた長時間待たされる……。そんな状況に多くの患者はイライラしている。

だが、少しでも文句を言おうものなら「モンスター患者」扱いを受け、まともな診療すら受けられない。およそ世間一般の常識とはかけ離れた価値観が支配する空間――それが病院なのだ。

都内の総合病院に勤務する内科医は、悪びれる様子もなくこう語る。

「患者さんが多すぎるので、時間がかかるのは仕方がないんです。救急患者が運ばれてくることもあるし……。

こっちも一生懸命やっているんですけど、一人一人丁寧に説明していると、ますます時間がかかってしまう。熱心な医者ほど待ち時間が長くなるというジレンマもあります」

OECD経済協力開発機構)のデータによれば、人口1000人あたりの医師数は日本が2.4人なのに対し、ドイツ4.2人、フランス3.4人。

日本は一人の医師に対して、患者数が多いのは事実だ。しかし、それを踏まえた上で、患者を待たさない努力を病院がしているかといえば、疑問符が付く。

Photo by iStock

『「いい病院」「悪い病院」の見分け方』の著者で、病院のコンサルティングも行う武田哲男氏は「そもそも病院には『サービス業』という視点が欠如している」と語る。

「どの企業でも一番大切にするのが『顧客満足度』です。普通の企業だったら、お客さんに満足してもらえるように、商品を改良し、より使いやすくするなど努力するのは当たり前のことです。

でも病院は違う。何もせずともお客さん=患者が来るし、どのような診療の仕方でも同一の治療なら同じ報酬が受け取れるため、営業努力を怠っている病院があまりに多い」

結果、その怠慢が「患者を待たせることの何が悪いのか」「待つのが嫌なら来なくていい」という上から目線の医師を生んでいる。一方で、米国や欧州では日本のように待ち時間が長い病院はほとんどないという。

「フランスやドイツでは、ホームドクター制度といって、まずは『かかりつけ医』に行って、手に負えない場合に限り、紹介状を書いてもらい大病院を受診できるシステムになっているので、日本のように患者が一つの病院に集中することはありません」(東京放射線クリニック院長の柏原賢一氏)

現在、厚労省も「かかりつけ医制度」を推奨しているが、まだまだ欧州ほど浸透していないのが現状だ。だが、患者数は減らせなくとも、患者のストレスを軽減するため、待ち時間を工夫するくらいはできる。

最近では来院の際、受付でQRコード付きの整理券を配付し、スマートフォンで読み取ると、リアルタイムで自分の待ち時間がわかるシステムを試している病院もある。

こうすれば、院内で待つ必要がなく、外に出て用事を済ませることもできる。ほかにも電子カルテを導入し、会計までの時間を短縮する動きも出てきている。

「たとえば問診票をデジタル化し、待ち時間の間に患者さんにしっかり記入してもらえば、いざ先生と対面したときに一から説明しなくても済みます。言い忘れを防ぎ、面と向かって言いにくいことを伝えられるメリットもある」(医療ジャーナリストの片田直久氏)

少子高齢化が進み、患者の取り合いが起こり、経営が立ち行かなくなる病院も増えているこの時代。「患者は待たせて当たり前」「ほっといても患者は来る」と考えている病院は、間違いなく淘汰されていくだろう。

週刊現代」2018年9月1日号より

この記事は1人の印象を持ってネットで調べられる数字や流布している雰囲気をつなぎあわせて書いているように思えてならない。

自動化された受付から診療開始

私が行っていた病院では診察券で自動受付で受付すると、ガラゲーサイズの呼び出し端末が渡されそこに呼び出しと音で知らせてくれる。その間は外で出てても病院内の喫茶店にいてもかまわない。呼び出しも少し前と、呼び出しの2段階なので、それほど遠くなければ大丈夫。

予約制も浸透しているため、毎回とか言わないが確実に昔よりは待ち時間は改善している。

診察券はIC化され、電子カルテルで診療を受ける科をまたいでもカルテは共有され支払いまで呼び出し端末は対応し計算完了で自販機で払えば端末をダストのようなところに返して終了だ。

最近は調剤薬局も指定すれば、リストを自動で流してくれて予め準備してくれるところもある。

もちろん待たされる時間はある

医師が1人1人診ているのだから、時間を能率で区切るというわけにはいかない。

もちろん待たされる事もあったが、ある程度は致し方ないと思っている。逆に診察1人30分なんて決めてる医者なんて恐くてイヤだ。

これ以上の効率化を図るなら、役所や税務署の完全電子化まで含めて抜本的な改革が必要ではないだろうか?日本は、まだまだいろいろなものを紙で置いておかないとダメな社会的インフラがいろいろなところに残っている。

またはアメリカのように富裕層に向けたステータスの違う病院で、金はバカ高いが病室もホテル並で、お迎えにも来てくれて待ち時間がない病院を作るかだ。

この記事の伊集院さんのような人はアメリカなら確実にそういう病院に行っている。当然優れた医師もそちらへ集まる。ギャラなり研究費がぜんぜん違うのだ。

 

 

 

改善が確実に進んでいる

先日簡単な手術を受けた国立病院でも、予約・受診の呼び出しから精算までは自動化されひと昔前よりは改善の余地が十分見えた。

もちろん、コンビニみたいにすぐ受けれるわけではないが、この記事にはそういう最近の改善やいろいろな実情を見た形跡がまったくないのである。

それを補うために、大きな話に逃げて医師の少なさを上げている。よくある手法である。細かいディテールの話をしている時に「結局君にとって平和って何?」みたいな抽象的な質問で意表を突こうとするディベートおじさんと同じだ。

拠点病院を地元の病院

たとえば、ここに上げているホームドクター制度もこういう既視感のあるステレオタイプの批判記事によくあがる事の一つだ。

日本は各都道府県の大きな拠点病院が地域連携室などが連携し、紹介やカルテの共有などの町や村での病院との連携での効率化を図っている。

たとえば、おおきな病院の手術の後のケアができる病院は近所ならこことここなども教えてくれるし。町の病院から段階的に紹介で、病院を紹介していくシステムも機能している。ホームドクターのほうがいい面もあると思うが、やはりコストと人数で面で違うように思う。

ベンツと軽自動車をシングルイシューで比べちゃだめ

たとえば、コスト面は患者側だけでなく供給面の話も、ただせさえ医師が減っている田舎にもホームドクターが適している?記者さんあなた都会で住んで記事書いているからわかってないんじゃないの?年寄りばかりの限界集落にだれがホームドクターで行くの?強制できるの?

ベンツも軽自動車も同じ車で、どっちがいい車か?は性能で比較すべきではない、よりパワーがある、よりスピードが出るで比較するのではなく、使う人の目的に適しているかどうか?予算のバジェットも含めて。それが正しい比較です。

そのあたりは、とても難しい話のなはずなのに、なんか最近こういう記事みたいな、そのあたりの数字と親父がよく新橋あたりで言っている価値観で簡単に記事書いて問題定義ってぽく書いている記事が多いんじゃない?

 

雑誌が売れなくなってきたのは、人が文字を読まなくなったって言い訳にしてない?

浅いよ