霊芝に効果があるというのは医学の話でなく、中国ビジネスのロビー活動のたまもの

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霊芝は、マンネンタケ科に属するキノコ(別名:万年茸/マンネンダケ)で漢方薬として主に中国、日本などに分布します。主に中国や台湾で研究されています。
煎じて飲んだり、薬用酒にしたりすることで希少性の高いキノコとして後漢時代から用いられてきたようです。
この霊芝に効果があると主張している人たちは「ベータグルカン」などの多糖成分ややテルペノイドなどを含み有用であると説いています。

有用性に対する報告は限られる、しかも・・・

現代は漢方や各地に信仰がある薬草や物質なども、本当に効果があるのかを医学的に研究することがめずらしくない。癌に対する研究で、本当に効果があるものが見つかれば有益である。
逆に効果がはっきりと確認されないものは、無料ならいざ知らず代替治療として高価に価格で購入するのはおすすめできない。
霊芝に関してはどうだろう。
2005年ニュージーランドのグループが、進行肺癌患者に霊芝から分離した多糖成分を服用させたところ、免疫指標には明確な差はなかったと報告しています。

Effects of water-soluble Ganoderma lucidum polysaccharides on the immune functions of patients with advanced lung cancer. - PubMed - NCBI


2010年京大のグループが前立腺癌患者に鹿角霊芝を摂取させたが抗癌効果は観察されなかったと方向されている。

Medical mushrooms used for biochemical failure after radical treatment for prostate cancer: an open-label study. - PubMed - NCBI


ところが、2006年、2009年、2012年と改善する効果があったという報告がされています。
だが、このいずれも2006年は中国のグループが進行大腸癌患者に霊芝から分離した多糖成分を服用させると、NK細胞活性などが上昇したと報告されています。
2012年も乳がんホルモン療法実施中患者にQOLが改善したと報告されています。
2009年も台湾のグループが化学療法/放射線療法を行っているガン患者のリンパ球数の低下が抑えられたと報告しています。おかしな事に、ポジティブな報告を行っているのは中国と台湾のグループだけなのです。

何故医薬品として認められないのかを、是非冷静に考えて

これは素直に考えて霊芝も含めて漢方などの中華圏のビジネスのロビー活動によって、学術的な報告が行われてると考えるのが素直です。他の国でひとつでもポジティブな報告があがれば理解ですますが、端的にいって医学界では相手にされていない状態です。
東洋医学に神秘は西洋医学では解明できない、というような事を言う人もいますが、漢方で実際にエビデンスが証明されたものは現代の医薬品にマージされています。
だとすると、この現代にゲノム解析をもってしても実証事件でも効果が確認されていないものは、宇宙人と同じでいない証明はできないけど、現在においてはだれも実在を証明できないものです。

 

 

 

不老不死の望んだ皇帝がもたらしたもの

中国料理の美食は、各年代の皇帝が絶対的な権力を持ち不老不死を追求した背景があります。なんとか皇帝に取り入ろうとするものがあとが立たず、料理法だけでなくめずらしい食材、手に入りにくい食材を探し求め献上します。
ツバメの巣やフカヒレ、亀や猿の脳みそなどの料理が生まれた背景でもあります。
ただ食だけでなく、もちろんそれは漢方にも影響があり冬虫夏草や、崖にしか生えないキノコなど様々な珍品を薬にして献上してきたわけです。もちろん今のサプリと同じで珍しいほど尊ばれたわけです。
霊芝もそういった中で生まれて来た一つです。血液の凝固作用はあるようなので、何かの症状には効果があるかもしれませんが、少なくとも現在では癌には効果が証明されていません。
どちらかというと、癌という大きな市場に食い込むために効果を喧伝してると考えるのが普通です。

以前に書いた

jinkosky.hatenablog.jp

は、完全にこういった代替サプリ商品などの広告手法を念頭においた注意喚起なので、これから少しは変わるかもしれませんが、サプリ業界のロビー活動で骨抜きにされ厳しい懲罰がないので、まだ根本的な解決には至らないでしょう。

あのこういう広告でよく見る、適当につくった個人談みたいな感想も明確に問題であると指摘されています。

個人的な感想では、藁にもすがりたい病人にたいして高価なものを売りつけてまで金儲けがしたいか?という品位の問題だと思っている。

アストラゼネカ日本法人、世界初のPARP阻害剤‐再発卵巣癌治療薬「オラパリブ」発売

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アストラゼネカ日本法人が世界初のPARP阻害剤である「リムパーザ錠100mg、同150mg」(一般名:オラパリブ)を発売した。
PARPは、DNA損傷に伴い活性化され、核タンパク質にADP-リボース残基を付加重合する翻訳後修飾反応を行います。PARP-1およびPARP-2は、DNA修復、細胞死および分化制御に関与していると報告されています。
がん抑制遺伝子の一種であるBRCA(breast cancer susceptibility gene)変異細胞にPARP阻害剤が作用した場合、DAN修復機能が作用しないため、細胞死が誘導されると考えられています。
オラパリブは、国内初のポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤で、DNAの相同組み換え修復機構が機能していない癌細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する作用機序を持つ。

オラパリブ錠は現在乳がん前立腺がん、膵臓がんを含む一連のがん種において併用治療において検討されています。
現在国内では再発卵巣癌治療薬の適用で発売されています。

再発卵巣がんは根治が困難なことから、延命やQOL の改善を目的とした治療が行われますが、リムパーザはがん細胞に特異的にはたらく分子標的薬であるため、良好な安全性プロファイルを保ちながら、病勢進行や死亡のリスクを下げることが期待されます。また、経口剤のため、注射による疼痛や点滴のために必要な時間的拘束といった患者さんの負担を回避しながら治療することも可能です。

 

 

 

個別化医療(パーソナライズド・メディシン)

オラパリブはがん個別化治療の流れで生まれたもので、近年の急速なゲノムシークエンス技術の進化でがん組織のゲノムDNAを調べ、遺伝子変位などから、その人の遺伝子特性にあった治療薬を提供するべく考えられたものです。
これからは、がんの遺伝子検査を行い遺伝子のプロファイリングをすることで抗がん剤治療の効果を投与する前に判断し確立やQOLを改善するのが重要と考えられています。
たとえば腸の形ひとつとっても指紋や目とおなじように個人認証に使えるくらい1人1人形が違うようです。
当然遺伝子、DNAも1人1人違います。
近年始まったゲノム解析はそのメカニズムを徐々にあけはじめ、一昔前にやってみないとわからない抗がん剤から、確実に癌を詰め将棋のように戦っていく抗がん剤が増えつつあります。
もちろんステージが大きくなるにつれ、完治はまだ難しいですが、進んでいることを実感させます。

オラパリブについて詳細な記事があがっていたので追記します。

oncolo.jp

症状によってか拡大治験に該当して無料で投与できる場合もあるようです。

oncolo.jp

 

19歳の天才が考えた1週間に1度、1時間着用するだけで乳がんの早期発見につながるIoTブラジャー

これは商品新聞の広告欄に載ってるあやしい疑似科学商品ではなく、メキシコの19歳の天才青年ジュリアン・リオス・カントゥ(Julian Rios Cantu)君が開発した画期的なテクノロジーを使ったプロダクトです。

IOTで初期の乳がんを発見

IOTとはInternet of Thingsの略で、いろいろなものはネットを繋がることで新たな社会の可能性を拡張するデバイスにになるということです。
Evaは200あまりの検出用のバイオセンサーが組み込まれ、乳房の体温変化のパターンや皮下組織の柔軟性、いわゆる“しこり”の有無を検出し早期発見を促すということです。

腫瘍ができた箇所に、血液が大量に送られる事で体温の変化や柔軟性に変化が見られる事を継続的に監視し発見するそうです。

乳がんは発生する人も多いが、早期で発見さえすれば寛解する可能性がとても高い癌でもあると言われています。そのためマンモグラフィーも3D化するなど、進化を遂げて来たがやはり検診に行くという回数は限られ、検査の痛さなども相まって早期発見の足かせとなっていました。

現実に仕事や育児、家事などの追われて年に数回検査の時間を確保するのはなかなか、危機感を持っていても見送りがちです。

Evaを月に一度付ける事で、初期症状を自宅で発見することができる事を目指すものです。完全な発見というより、より詳細への検査へ行ったほうがいいかもしれない時という段階を発見することを目的としています。発想の転換ですね。

 

 

 

データはBluetooth経由でアプリに送信されAI(人口知能)が乳がんリスクを分析する仕組みになっています。

インスタの写真がジュリアン・リオス・カントゥ君です

 

 

Celebrating with a ton of Buffalo Wings after getting a call that will change the future of Higia Tech and our lives!

Julián Ríos Cantúさん(@julianrioscantu)がシェアした投稿 -

twitter.com

乳がんは世界で240万人以上が存在し、女性が最もかかりやすい癌と言われます。医療は日々発達していますが、乳がんで死亡に至る確立が1/50から1/11と確立が上がっている統計が出されています。

もちろん発見の精度が上がった事もありますが、食生活の変化や晩婚や出産回数が少ない事も影響していると考えられているらしいです。

 

今のところ日本円で13,000円弱で販売される予定

話題の商品「Eva」はすでに今のところ、待機リストへの登録がはじまっています。

開発当初は300ドル程度になるような計算だったが、そのアイデアに賛同した企業が協力し1着120ドル程度で販売されるようです。

まだ日本へのディスとリュビュートも決まっていないので、アプリのインターフェイスも日本語はないようですが。

時間の問題のような気がします。

 

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www.higia.tech

 

開発の動機は母親の治療

また彼がEvaを作ろうと思ったのは13才の時で、その頃に彼の母親が乳がんになりました。苦しい治療の上に最終的には切除治療しなければならなかったそうです。

自分の母のつらい体験を見て、1人でもこのような苦しみに合う女性を減らしたいという思いから会社を創業し開発に乗り出したそうです。

開発には様々な技術者た医学者が協力し、賛同企業も増え日本をふくめたアジアへの進出も検討されているという。

 

なんて、すがすがしいニュースでしょうね。

がん遺伝子検査で50万から100万円かかっていた費用を数万円にできる検査法を慶応大学が開発、6月臨床へ

 

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今回発表された方法は、検査方法は現在広く行われているゲノム治療の一部で、手術で切除した組織の一部などを遺伝子検査することで、効果の可能性のある薬や遺伝子変異を特定したりします。

ただこれまでは、検査が高額なために選択する患者も限られるものでした。また検査の結果がでるまでに時間もかかるため、検査のデータの集積が思うように伸びませんでした。

慶応大学は、これまでの検査の“遺伝子の読込回数”を半分にし、1度に100人分の検査ができる機器を新たに導入して数万円で検査ができる簡易法を今回提案しました。6月から臨床が開始するそうです。

 

 

 

また多くの検査がアウトソーシングだった事で、外注費用などでコストを増やしていたところを、今回の簡易法では院内に機械を導入して、コストも検査の所要時間も減らすとしています。

3年間で最大12,000人を検査し、データの変異などを情報として蓄積していく。

ゲノム解析のデータ蓄積と、広く医療格差をなくしていくための2つの利点がある大きく有意義な試みですね。

簡易でわかれば、詳細な検査をすればいい!発想の転換

簡易法は読込回数を減らすために、遺伝子変異の有無は確定できないそうです。検査の精度を落とすためです。ですが、疑われるかどうかは判定できるそうです。

つまり、真っ白かあやしいかの判別ができるため、まず真っ白の人はこれ以上検査しなくてもいいということを特定するわけです。

今回は研究では、今と同じ結果を得られないが、疑われるところまでわかるのはどれくらい検査の減らしても大丈夫か?という検証をしたわけですね。

良くない兆候が見てとれるときだけ高価で詳細な検査を行えばいいという発想の転換です。検査をしなかったための見逃しを減らせる可能性があります。

こんな風に医療がすすんでいけばいいですね。考え方を変える事で、また癌で苦しむ人を減らす事ができるかもしれません。

珈琲(コーヒー)を飲んで肝臓がんを予防。

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珈琲(コーヒー)によるカフェインの取り過ぎは身体に良くないと言われたり、かつての喫煙との組み合わせから不健康なイメージをもたれがちだった珈琲。

それが近年の研究で健康にポジティブな研究結果が出されています。

肝臓がんに効果があるのは、ほぼ確実

この情報、ほぼ確実と言っているのがどこか?によって情報の価値が変わりますね。

これは、国立がん研究センターが1990年から国内で開始され現在も続いている14万人程度の一般住民に対して一定期間のデータを取り調べる分析疫学で出された情報です。

一時的な結果ではなく、生活や検診のアンケートをさらに5年後、10年ごと調べ追跡します。

20年以上もがんの予防研究を行ってきた研究の統計的結果により導きだされた内容で理論を補足しています。

 

 

 

クロロゲン酸という抗酸化物質が豊富だから

この原因はクロロゲン酸というコーヒーに含まれるポリフェノールの一種です。抗酸化作用を持ち、血糖値を改善したり体内の検証を抑える作用があると考えられています。

このクロロゲン酸がコーヒの褐色の色や苦味、香りのもととなっています。

これらの事からコーヒーは糖尿尿予防に繋がります。

肝臓癌は糖尿病を発症するとかかりやすくなる癌なので、必然的にリスクが下がります。つまり「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の2つの面でがんを抑制できると考えられています。

ポリフェノールの一種ですが赤ワインや他のものに入っているポリフェノールとはクロロゲン酸類は別の物で、コーヒー豆からはじめて見つかった物質です。

 

コーヒーを毎日飲むと肝臓癌のリスクは半分に

統計では、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ毎日飲む人は肝臓癌のリスクが半分であるという結果が出ました。

その後の結果で何回か取り数値は修正されましたが、差異はあれど25%程度はリスク軽減が期待できるというものです。

肝臓がんに発展する最大のリスク要因である肝炎ウイルス感染のリスクも軽減される傾向が出ています。

身体にいいのは、深入り?浅煎り?

熱を通すと変化のするのは物質の性質です。フレンチロースト(深煎りの焙煎)やエスプレッソなどの火をよく通したものと、浅煎りとではクロロゲン酸は深く焙煎するほど減ることがわかっています。

では、浅煎りがいいんだね?と思うと

これがコーヒーの面白いところで、焙煎することで出てくるいい成分のあるということです。

東京薬科大学の研究によると、生豆の時点で含まれるトリゴネリンという成分は、熱により抗酸化作用を持つニコチン酸(ビタミンB群の一種でたばこのニコチンとは別物です)やリラックス作用をもたらすNMP(N-メチルピリジニウムイオン)といった物質に変化するそうです。

このNMPは焙煎するほど含有量が増え、深煎りのコーヒーなら数杯飲めば薬理的に意味がある成分量になるそうです。

結果:浅煎りでも深入りでもいい成分あるんで、どんどん飲んじゃえよ!

って事らしい、でも一緒にタバコ吸っちゃダメよ。

 

「お金の若者離れ」と役に立たない人生アドバイス

2018/5/5の朝日新聞の二十歳の大学生の投稿が話題になっている。「お金の若者離れ」の現実を知ってという内容です。

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短い文章なので、全文読んで欲しい。

これに関して「その通りだ」という若い人の意見と、「いや、そんな変わってない」「頑張ってないだけ」という意見など受け取り方は世代や人によって様々です。

 

ニュースは他のニュースと並べて俯瞰で見てみよう

まず変わってないという年寄りどもにいくつか言いたい事がある、日本の経営も全部ではないが確実に変わって来ている。欧米の企業の幹部が驚く内容として日本の企業の役員が電車で通勤しているのを聞いて一様に驚く人が多かったようだ。

むかしは日本は役員や社長になっても、それほどの給料はもらえなかったが名誉職や天下りなどで生涯賃金をたくさんもらった。

それでも欧米の役員のように数十億などの給料はなかった。

www.nikkei.com

だが日本も、いい意味でも悪い意味でもアメリカのような経営業、社長屋のような人が増えてきて役員報酬や株の配当を重視するようになってきた。

そうすると、最終的に従業員を減らしたり給料を抑えたり、非正規雇用を増やすのが手っ取り早い。短期的に利益があがり配当が増え、巨額のインセンティブをもらってやめる。これがアメリカのメーカーをダメにした一因でもある。

もちろん10年先にメーカーをささえる研究は利益に相反するので減らす。アメリカの車がプリウスの最初の発売から10年たっても電気自動車を作れない理由はこれも1つある。ま、あとガソリンがシェールガスで安くなっちゃったのもあるけどね。

長期的視野がなくなる。開発はコストがかかりすぎるので、他社開発の買取、オーガナイズが多くなってくる。

つまり昔は日本は自己犠牲も求めるがチームや家族だったので、社長も1人のメンバーだったのです。ところが、欧米の考え方の基本は貴族の絶対的主従関係で、領主と農民なのです。農民のギリギリの生活の上で、領主がバカ高い絵を買っても良心の呵責は1ミリも感じません。

ある意味億をもらう役員が増えたということは、そういう風になってきたということです。だとすれば、次の内容に繋がる変な忠誠心は必要ない事になります。

 

 

 

人が貴重な社会で役にたたないアドバイス

次に好みが分かれるところで、私も彼の意見が全部良いと思わないが、この記事はよくまとまっていると思います。

bunshun.jp

日本が下り坂で人材が不足してくる時代に年配の我慢しろというアドバイスがナンセンスだというものだ。

会社に忠誠を尽くせというのも、自分達はもらえそうだけど俺たちの世代には退職金制度も変わるかも知れない。
なのに会社信じて働くとかバカみたいじゃんと思うのは当然ですよね。

会社は四半期の数字の都合で正社員減らしたり、退職早めたりするのに、会社信じろとか「はぁ!?」って感じですね。
年金だって、偉そうにアドバイスしてるやつがもらえる事はわかってるけど、そのあとは「やばいよね〜」ふにゃふにゃ・・って濁されてる。

余裕かまして車買ったり、旅行いったり散財できねえよ!って話ですね。

右肩上がりの時代の恩恵を受けた団塊の世代などが、俺たちはもらうけど、おまえらが選挙に行かないからだよ、とか言ってる。

そもそも、その世代にほうが人口比率多くて派閥政治でいきなり幹部になれない今の政治の仕組みではジジイ・ババアが立候補してジジイ・ババアが投票してる。
この人たちが日本の未来のためには自分達は不利だけど、こうするべきなんて判断ができればいいけど、残念ながらゆとり教育で育った子供達より「ゆとり老後」の人たちのほうが個人主義でやっかいだ。

議員の定数減らすなんて、ジジイ議員自身ができるわけがない。

 

ま、これを掲載して平等にとリベラルを訴える朝日新聞の平均年収は1214万だけどね。

しかも新聞売れなくなったけど不動産賃貸で儲けてるんで、近いうちに朝日不動産に名前変わるかもしれませんw

 

 

アートな絵本、子供ってカワイイ絵が好きって思ってるの大人だけ問題

少し前にブログであげたこの記事

jinkosky.hatenablog.jp

で、話の流れで世の中にはいい絵本はいっぱいあるよという事でとても一般的に有名な絵本を数冊紹介した。

これが少し物足りなかったので、もっとアートな絵本も紹介したいと思う。

 

「カワイイ絵=子供」は大人の考えなのでは?

子供だからキャラくライズされたかわいい絵が好きかというと、まったくそんな事はありません。それは、どちらかというと大人の「かわいいね〜」というコミュニケーションに反応して教育されているものです。

事前知識を入れずにいろいろなものを見せてみてください。いろんな絵に興味を持つはずです。アート=難しいは予備知識の入ってしまった大人の考え方です。

 

読んで欲しい、読ませて欲しい絵本

北欧のデザイングッズに店にいくと良く置いてあるリサ ラーソン(LISA LARSON)のライオンの置物。そのリサ ラーソンによる数字のかぞえ絵本。

 

BABY NUMBER BOOK

BABY NUMBER BOOK

 

絵がとにかくかわいい、数字に伴い彼女のカワイイイラストの動物がどんどん増えていきます。棚に飾っても良し。子供がひっかかないように角が面取りしてあるところなども幼児向けのデザインです。

 


ロバートサブダは、ポッポアップブックつまり飛び出す絵本で有名な作家で、分厚い厚みの本をあけるとその1ページ1ページの仕掛けにワクワクが止まりません。

少し大きくなってから楽しむ本ですね。

子供は宝石を見るように、いろいろな仕掛けに夢中になります。

 

不思議の国のアリス (とびだししかけえほん)

不思議の国のアリス (とびだししかけえほん)

 

他のものをいいのですが、このトランプのページやアリスが家からはみ出しているページなどデザインが秀逸です。

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次は、同じ不思議の国のアリスをモチーフとしながらも異世界のように独特な世界の表現が絵によって表現されるALICETOPIA(アリストピア) 。

 

ALICETOPIA(アリストピア)

ALICETOPIA(アリストピア)

 

海外の作品の和訳のような雰囲気ですが、大竹茂夫さんという日本人の作家さんの絵です。シュールな絵を子供が好きかどうか先入観なしに見せてみてください。

 


 

出版不況に苦しむ先進国の出版業界が電子本へと移行が進んでいます。ところがインドのTarabooks(タラ・ブックス)は、とても非効率な本の制作を行っています。伝統的なアーティストが書いた絵を手漉きの紙に手作業でシルクスクリーンで印刷し手作業で製本します。ボローニャ絵本コンクールで絶賛され、子供の何を届けるのか?という問いを改めてなげかけた美術工芸品として作る絵本を子供に読ませてみてはどうでしょう?

 

水の生きもの

水の生きもの

 

 

夜の木

夜の木

 

 


 

ニューヨークの子供をかわいい子豚でオマージュしたオリビアはシリーズで何刷か出されています。

くるくるまわるおませな女の子の感じがとてもよく表現されています。ニューヨーク・メトロポリタン美術館の実際の絵が出てきて、ジャクソン・ポロックの抽象画はこんなのあたしでもすぐ描けるわ!なんて言って家で絵の具をなげつけたりします。

 

オリビア

オリビア

 

こんな事書いて、掲載を許可したメトロポリタンは怒らないの?と思ったら。彼女の言うことはまったく正しいというポロック談がついていたり。

アートのとらえ方の余裕が違います。

いちいち炎上させたりしません。

 


 

最後は寺山修司が文章を書いた「そだつ(五感のえほん9)」。

 

そだつ (五感のえほん9)

そだつ (五感のえほん9)

 

 五感のえほんはシリーズで出されていて、谷川俊太郎さんなどいろいろな方は書いています。その中でも寺山修司が書いた、この9は異才の作家だけあってなかなかめずらしい絵本ですね。

小竹信節は「寺山修司の宇宙」などでも絵を描いている、どちかと言うと絵本を書いている作家ではありません。この2人がどのような本を作ったのか?大人も合わせて楽しんでみてください。