高額がん免疫治療薬「オプジーボ」、50%の緊急値下げを中医協了承

最近は、そのあたりの兄ちゃんが適当に書いたキュレーションのニュースサイトが多くて閉口する。バズプラスニュースも、その一つだがこんな記事が掲載された。
すごく拡散されて、数字だけが一人歩きしている。
まるで癌患者が日本の保険制度を疲弊させているような批判記事だ

【衝撃】ガン治療の革命的な特効薬ニボルマブ / 高額すぎて年間3500万円の医療費 → 総額の95%以上を国民が負担
http://buzz-plus.com/article/2016/03/16/nivolumab/

無知を煽って、誇張を越しセンセーショナルにバズる事だけを狙った、このような記事は非常に許し難い。
つっこむところが多すぎて、キリがないが、まず「ニボルマブ」(オプジーボ)について、まず免疫チェックポイント阻害剤は、ガン治療の特効薬などではありません。

小学生か!

 

 

 

上記の内容を見ればわかりますし、アメリカの臨床の結果でも

・14.5%の人が3ヶ月以内に腫瘍が縮小した
・26%の人が症状が進行せず安定した

という程度です。画期的だという事は変わりませんが。

5%以下の自己負担ってのは、どこから出てきたんだ?
高額であるのは本当だが、一般的に保険適用されても3割負担程度のはず
金額も盛りすぎ、体重が60kgの人の場合、1回で必要な量は「180mg」で「約120万円」くらいが概算でも妥当な数字。
それが保険適用で36万くらいになる。
月一回として、確かに1000万くらいが保険負担になるかもしれない。

ただし自己負担を年間500万近く負担できる人に限られ、現在の保険は「難治性非小細胞肺がんの人」に限られるため、どうやったら年間10万人も適用されるようになるのか疑問だ。

この記事に記名もなければ、記事に出ている日本赤十字社医療センター化学療法科部長の國頭英夫のオフィシャルな記事もない。
ほんとうにこんな事を言ったのだろうか?
もしそうなら残念きわまりない。

まるで癌患者が日本の保険制度を疲弊させているような批判だ。
そこを批判するのではなく、先進国のバイオベンチャー金融商品に組み込んでファンド化し、開発された時点で高額の回収が前提となる仕組みを批判すべきでは?
しかもアメリカなどは、多くの豪腕の弁護士を多額で雇い、そのパテントを伸ばすロビー活動を全世界で展開している。

TPPで、米や農作物なんかより、こちらのほうが全然深刻な問題だが、全然報道しないマスコミはスポンサーがらみなのか?

もちろん、医療従事者や薬品開発に無償を求めるわけではない。
だがリーマンを引き起こしたクレジットデフォルトスワップやらバイオやゲノムを金融商品にするだけは、やめてもらえないだろうか?
それこそが天に唾はく行為だと思う。

それに医療費を削減するなら、そもそも薬出しても意味のない普通の風邪薬や抗生剤の保険適用をやめれば、いったい年間どれだけの医療費が削減できるだろう。
判断するのはインフルエンザかどうかだけでいい。余計な薬をたくさん出す必要はない。あと、生活保護者への無償医療もね。無償はダメだよね、金を生む錬金術になっちゃうから。

無償でもらった薬を横流しするのが問題になっている。そりゃ錬金術だわ。

 

 

そもそも保険というのは互助システムなんだから、最近はその基本的な概念もわかってない人が多い。今一度近大社会の基本の保険制度の意味を見直して欲しい。

 

その後いろいろ調べていると、そもそもの概算が間違いであると言っている記事をいろいろみかけたのでまとめてみる。

現在オプシーボが月額290万円とされる効果な理由は、患者数が少ない症例の「悪性黒色腫」の治療薬として承認されたものだからだそうだ。

薬価は原価を計算する際に作る工程が複雑であれば高くなるが、さらに適用される患者が少ないと当然1つあたりの単価が高くなってしまう。

これが「悪性黒色腫」に「肺がん」が加わった事で、対象者が年間500人程度からいっきに10倍の5万人に一気に増えたのである。
しかしこの薬価は年間500人程度の時に出された薬価であって、想定患者数が増えた場合、薬価はみなおされるそうである。

だとすると、そもそもの概算に意味が無い。

有識者の予想では最大50%以上の値下げが予想され、また単純に量産されれば安くできることもあるので、さらに価格がさがる可能性もあるらしい。

ただこれでも書いたように、老人の治癒の見込みのない延命の治療に体に負担の大きい抗がん剤を使うのは私は否定的です。

もちろん、それでも保険の多額の費用を使う事にはかわりないが、もともと保険とは互助システムなので、それが安心できる国の仕組みとしてあたりまえだと思う。

それよりも、風邪に無意味な薬を出したり、お年寄りの腰に電気を当てるような疑似医療行為に保険を使うことをやめればいったい年間いくらの保険費用が浮くだろう。

ほんとうに考えて欲しい。

 

そして、2016/11/16日付けの記事で、予想通り

オプシーボの50%の値下げが発表された。

さらに適用がすすめば、さらなる値下げも検討されるだろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161116-00050011-yomidr-sctch

情報は、出展を確認してから読まないといけない時代ですね。

ロキソニンの副作用に関してフェイクニュースを情弱がバズらせるために拡散した結果、飲んだら死ぬって、そんな馬鹿なw

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ロキソニン」重大な副作用に…腸閉塞など
http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/23/loxonin-side-effect_n_9537170.html

というYahoonニュースに転載されたニュースに大きな反応があり、現在は影響を考慮して削除されている。
直後のたくさん見られた転載記事の多くもあらかた削除されている。
だが、この流れを見ずに1次情報だけを見かけた人が

衝撃・ロキソニン・やばい!

という内容をバズらせるためにセンセーショナルにブログで拡散する記事をちょくちょく見かける。
ひどいものは死亡率50%とか書いてあります。
これは完全にあとで大恥かくデマに踊られるパターン。
ま、そんな事も気にしてないのかな?アクセスかせぐだけのキャッチーでセンセーショナルなタイトルであればなんでもいいんだもんね。こういう記事の多くは無責任な言い切り型のタイトルだね。

 

 

 

話の流れはこう


ロキソニンに効果に関して、厚労省からの出向者が多いPMDA(医薬品医療機器総合機構、通称パンダ)が「重大な副作用」を追加。
症例は年間の推定使用患者数(延べ数)は4,500 万人~4,900 万人で3年で6人という事。
確立は1億分の1以下しかも死亡事例はなし。

ただ、ロキソニンと少しでも因果関係がある場合、厚労省の専門用語である「重大な副作用」として確立が低くても追記しなければならない。
書かなければ隠匿になってしまう。

この人数や、確立を度外視して
「非常に低い確率だが重大な副作用がでる場合があり、医師や薬剤師の指導のもと処方するように」

ロキソニンは重大な副作用がでる」

ロキソニン、副作用、死ぬ」


 

になっていったわけである。

もう中学生の噂話レベルですね、聞いた事ないですか話をどんどん盛っていくヤンキーのこんな感じ。

あの先輩はケンカで3人相手に勝ったらしい

あの先輩はケンカで5人を10秒で片付けたらしい

あの先輩はケンカで10人を片手で一瞬で片付けたらしい

最近はセンセーショナルタイトルをつけたいために、こんな感じのニュースが医療においても巷にあふれています。

副作用のない薬はないし、そのために医師や薬剤師がいるわけで、現代医学がない時代は人はころころ死んでいたわけです。平均寿命もすごく短かったし、子供が大人になるまで生きる確率も少なかった。なので、たくさん子供を産んだわけですね。

1918年から世界で猛威を振るい日本でも39万人が死亡した言われているスペイン風邪も今から見れば単なるインフルエンザです。
多くの副作用はコントロールできる範囲であり、そのリスクを考えみても十分使うメリットがあるわけです。薬は飲み過ぎや、過剰な摂取は良くないけど、それはロキソニンに限りません。
栄養ドリンクでも毎日飲んでれば体に悪い。

また医療否定派の人は

自然→安全
薬→危険

のような論理展開をしますが、自然界にこそどうしょうもない毒はたくさんあり。ヒ素だって水銀だって自然界に常態で存在するものです。

最近のメディアの報道が、こういう事をきちんと裏付けせずにバズニュースのように
情報を上っ面をなめるものが多いのにはとても閉口します。

その情報を、インチキ自然食品を売りたい人とかが利用するのも目に余ります。
厚労省の陰謀や製薬会社の陰謀も中には存在するかもしれません、でもネットニュースの個人ブログの情報を丸呑みするのもどうかと思います。

ま、これもそうなんですがw

医師のなかにはダメな人もいるかもしれません。

でも少なくとも国家試験を受けて看板上げて医師をしている人より、ネットの第三者の情報のほうが信用できると思うなら、考え方を見直した方がおくないですかね?

横暴にふりかざす正義は、とてもあぶないと感じるのです。たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れたそうだ

官房長官と会い、2020年の東京五輪パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れた。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102500657&g=pol

 

ということだが、愛煙家のまとまりがなく団体などもないし、JTは財務省所管の特殊会社なので、逆らえるわけもなく。

いつものごとく打ち出の小槌のように税金をあげようとしてる。

でも、今回の言い方で

五輪からめるの関係なくね?

その時に町をきれいにするためだそうだ、こんな事言い出したらなんでもできちゃうよね。

実は過去にもそういう例はいくつもあって、大阪で花博といういまひとついけてない万博が開催される時に、町の路上生活者を公園や川縁からいっせいに整理しました。

ある意味町がきれいになったわけですが、普段からやればいいのに大義名分がないとできないのは、なんか違う気がするし、大義名分があると一気に認める民意や行政もへんな気がする。

 

あ、これ東京でもやるかもね、新宿とか..

 

たばこは癌の原因になるのか?可能性は高いですし、肺がんに関しては確かに一因となる可能性があげられています。否定派もいますが、統計から見て本当でしょう。

ただ都会に住んでいる私たちが排ガスの中で生きているのに、たばこが原因だけとは限りませんね。

都会に住むのも含めて、たばこを吸うのも個人の嗜好品のように思うんです。

社会で追い詰める事はないように思うんですよね。

社会の医療費を削除するなら、老人が電気当てたり、どこそこが痛いというのに病院で保険治療させて大量のビタミン薬を出すのをやめさせたほうが何倍も浮くんでは?

 

 

 

ずいぶん前にやめましたが、私はもう吸いたいとは思いません。

でも仕事でへとへとになった深夜にシングルモルトウイスキーを飲みながら、バーテンとくだらない話をしながら燻らすタバコは絶対的に美味しいのです。

いつの世も不健康で背徳な香りのするものは、健康な時ほど美味しものです。

病気になってから、あれもこれもやめておけば良かったと思いますが、その時その時は自分で選択してやっていたもので、そういう事を考えるのはやめようと思いました。

体にいいのか悪いのか、量の影響を考えずにつきつめてはいけません。

つまり数ピコグラムの着色料や、保存料、ステビアやニコチンよりも少しのストレスのほうが全然体には悪い事もあるのです。そもそも数ピコグラムの着色料をデトックスできないのならキノコや野菜の毒性でもやられてしまいます。

たばこを老衰まで吸い続けてなんともない人もいるのです。しかも、今の老人の人は若い頃に吸っていた煙草はフィルターも入っていません。

良いと啓蒙する必要はありませんが、何事も正しいと信じて一方の主張の逃げ場がないくらい追い詰めるのは大人げないと思うんですよね。

いまさら吸おうとは思いませんが、かつては世界中に映画でたばこを喧伝し、たばこ会社のスポンサーとロビー活動で財を成したアメリカ社会がヒステリックに受動喫煙を訴える姿は滑稽です。いったいどれだけの映画にマルボローが出てくることやら。

よくいますよね、舌の根も乾かないうちに人の意見で主張を変えて、それを人に押しつける人。今の自分ができているかどうかわかりませんが、どうも今大人に徳がないように思うのです。

ネットやソーシャルで嗜好をセレクトし、友達をフィルタリングすることで逆に世間がせまくなってしまわないように気をつけないといけませんね。

今のネットの批判を見ても、逃げ場がないくらい追い詰める事をやってしまう。

横暴にふりかざす正義は、とてもあぶないと感じるのです。

視聴率をかせぐためにインパクトだけで近藤医師の偏った主張を流布するマスコミは自分の身内に癌が見つかっても治療しないのか?

金スマやいろいろなメディアや、著作で癌は治療しなくていい、癌もどき理論なるもので話題をあつめ日本のあちこちで信じた患者が本当な治る癌を放置し悪化する事例があるそうです。

またこれを元に拡張する意見も多く、困ります。

同業を批判することは、なかなか普通の神経の人は勇気がいりますが、さすがに現役の医師達が避難する意見を表明しています。
ま、礼賛者たちは当該関係者の意見だというのでしょうね。ただの町医者までが、製薬会社と癒着してというのは、どうか?と思います。

http://jyoi-kakeibo.com/tondemo/4638/

http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/042000322/?platform=hootsuite

http://toyokeizai.net/articles/-/117054

http://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=7765

http://medicalinsight.hatenablog.com/entry/2013/06/12/233130

http://blogos.com/article/95922/

http://blog.ishuran.com/post/103610394384/vol32-%E9%87%91%E3%82%B9%E3%83%9Esp%E3%81%AE%E8%BF%91%E8%97%A4%E8%AA%A0%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E7%A4%BC%E8%B3%9B%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8A%97%E8%AD%B0%E6%96%87

 

 

 

これには2点おおきな問題があると思います。

1.医師免許を更新性にしなくて良いのか
毎年数万人の医大から卒業して医師免許を取得するなかにはおかしい奴も出てくるでしょう。こういう人に対していつまでも医師としての免許を与えていていいのか?
これは政治家が議員定数削減をなかなか決めないみたいに、医師会が自分たちの首を絞める事になるので実現は難しいでしょうね。

2.プレス、ネットにかぎらずセンセーショナルな言い切り型の釣りタイトルによる極論需要。
メディアの多様化と国語力の低下は、ソーシャルで読み切れるセンセーショナルな言い切り型の短文でないとニュース性がなく、インパクトがないため、極端なハッとさせられる価値観の逆転を提案するような論を求める。
それが正しいかどうかは関係なく。

 

この医師達の反論を見て、番組関係者は自分の身内に癌が発見された時に放置するかどうか教えて欲しい。

現代治療を受けずに、放置するのか?TVで放映することで、どれだけのリテラシーのない人に悪影響があるのか?
だまされる人が悪いというのか、最近単なる町のインタビューの後ろに移る一般人もぼかしで顔がわからないようにしたり、それ放送禁止用語なの?と思うような言葉をなくしたりしてるのに、これを堂々と放映するのは信じられない。

 

こんな医師1人の意見を信じて自分の家族の治療を決めれるものかどうか、健康法や美容法や恋愛法なら好きになんでもやればいい。
でも癌治療などの生死に関わる重要な問題に関しては、エンターテイメントにしていいかどうかをいまいちど考えて欲しい。

是非反対意見の医師も取り上げて全否定やガチ討論欲しいものだ、数字とれればいいんでしょう?取れると思いますよガチ討論。
ま、近藤医師のほうが出てこないんでしょうね。

抗がん剤治療は、命を賭けたギャンブルだ!(NAVERまとめ)を赤ペン添削してみた。

抗がん剤で検索すると、けっこう上位に来るこのまとめ、これを発端に抗がん剤は効かないという情報も連鎖的に検索し特定の方向性に思考が固まる人がいるみたいなので、いちいち突っ込んでみます

またブラックジャックによろしくの内容などに影響をうけたものを多く見られますが最初に連載された2002〜4年とでは癌治療が様変わりしています。イメージだけが引き継がれています。

※赤字が私の挿入コメントです。
http://matome.naver.jp/odai/2137580227606955301

NAVERなくなりました。こちらアーカイブです。

web.archive.org

抗がん剤はリスクが高く、効果で時に完治する率も低い薬です。ですが、有象無象の出典で毒呼ばわりするのは違うと思います。

この記事は私が見る限り、2015年09月27日に更新されています。

続きを読む

薬だけじゃない、自動運転の進化をはばむ日本の縦割り官僚の仕組み

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自動運転の進化

世界の中でもかなり早い時期に自動運転の技術を実用化したのは日本のメーカーです。
今においても自動運転の技術では先端をいっているのですが、メーカーの努力を国交省が阻んでいたところがあるという説があります。
赤信号を認識し自動で止める機能は、かなり早い段階から画像認識により技術的に実現されておりメーカーも実証に取り組みべき申請をしましたが、なぜか国交省が待ったをかけたそうです。最近海外の自動運転の動向を見て、かなり実装も進んでいるようですがgoogleなんかよりスバルのほうがずっと先に進んでいたらしいのです。

 

工事を入れようとする国交省

国交省は車が信号機の映像をデータ解析して判断するのではなく、各信号機に付けた機会から電波を受け取るという方式を積極的に採用するよう働きかけているようです。
世界ではそんな方式は、最初から考えていません。アメリカなんで広すぎてハードウェアで解決しようとしたら天文学的な予算がいるから当然ですね。ヨーロッパやロシアでもしかり。
これは関するデメリットははかりしれません。

  1. メーカーは世界標準でなく、国内向けだけに機能を開発しなければならず、プラットフォームの分割はコストや開発に圧倒的にデメリット。
  2. 各信号に小さいとはいえ、機会を付加する膨大な工事と予算が必要。
  3. 電波を公式に飛ばすには電波法に伴い管理が必要。この『ITS』(高度道路交通システム)と呼ぶ無用の長物のために膨大な管理組織(天下り先)の人材が必要。

 

 

 

このプラットフォームでは携帯でも同じ問題で日本のメーカーは海外との対抗で劣勢に立たされた背景があります。

しかも公道でのテストを認めず、テスト用に国が広大な施設を作るという。
どんだけ公共工事をつくりたいのか?
なにも無人でテストする必要はなく、公道でもドライバーがハンドルに手を近づけた状態でテストすればいいだけだし、なんならトヨタくらいならでっかい私有地でやればいい話。

せっかくの日本のメーカーの先進的努力の足を引っ張ってどうする役人..
むしろ、開発でドカーンと予算を補助するくらいできんかね?

 

いろんなところで、障壁を作る

日本は地デジでも同じ事をやっていて、インフラありきなので放送デジタル化は20年以上前の起案から電波塔ありきで進めたために、実はデジタルにしたら光ファイバーでも衛星から一気に飛ばしても良かったのだが、キー局、地方局の体制をまもるために今の形式になる。
ところが移行期間だけでも10年たつ間に圧縮技術とCPU速度があがりハイビジョンクオリティの映像が回線でぜんぜん遅れるようになってしまった。通産省にも優秀な人はいると思うんだが国家的な決めごとになると、なぜこうなるのか?日本の企業の減速は企業のせいだけではないかもしれないですね。

こんな事では、すぐれた技術者がどんどん海外に行ってしまうよ。
IPSの山中先生はそういう状況をふまえて、あえて日本にとどまっているという。
心が救われます。

バナナが免疫活性にいい事は、代替治療の人たちは儲からないので言わないんです

免疫力を上げるための食材を検索すると、出るわ出るわ数多くのサプリメントや希少なハチミツ、南米でしかとれない野菜、きのこや海藻から抽出したエキス云々、秘伝の漢方、秘密のツボまで、etc...
もちろん確かに若干の免疫力が上がる要素が否定できないものをあるんでしょうが、そんな事より毎日続けていくなら、手に入りやすく・安価で・美味しいものでないと続けていくのは難しいですね。

そこでバナナです。

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1999年に発表された帝京大学薬学部の岩澤 晴代・山崎正利教授(現名誉教授)の研究では、バナナ、ブドウ、パイナップルなどの身近な果物のジュースをマウスの静脈内に注射し、血中のTNF量がどう変化するかが調べられました。TNFはマクロファージから産生されるサイトカインの一種で、腫瘍細胞を壊死させる作用を持つことから、血中TNF値は免疫システム活性化の指標として使われます。
バナナは他の果物と比べてもTNFの生産量を増やす効果が強く、がん治療などで使用される免疫増強剤に匹敵する効果がみられるという研究もあります

バナナを食べるのはシュガースポットが出てから!

そして、良く熟したバナナつまり黄色い皮の上に黒い斑点(シュガースポット)が出ているものは買って来たばかりのバナナよりも好中球の数が約8倍になることがわかったそうです。

白血球は増えすぎてもダメなんですが、バナナは単に機械的に白血球を増加させるのではなく、白血球が少ない場合にのみ、大幅に増加させるごとがわかったそうです。

免疫力は白血球の数も重要ですが、質も重要だそうです。
これが人間の場合も質まで向上するかは引き続き研究が必要だそうですが、少なくともかなりポジティブな内容が期待できます。

つまり免疫力の多くを担う血液中の白血球をふやすはたらきがあるのです。
他にも食物繊維とオリゴ糖を含み腸内環境を整える事ができ、カリウムは高血圧の予防やむくみを解消してくれます。
これほど良い食品なのに、自然食品や代替治療の人たちはなぜバナナをすすめないのでしょう?

どうして、月に数万円もするサプリなどを薦めるのでしょう?そして、そういったサプリをなぜ癌患者や重病の患者に勧めるのでしょう?

 

 

 

簡単です。

どこでも売ってますし、価格も安い。
しかも「良く熟したものがいい」という、だれでも結果を出せる食べ方も広く公開されています。
独自のノウハウでサプリ化されてたり、南米から空輸してなくてもいいんです。
特別な農園で作った物だけでなくても、特別な工場でなくてもいいんです。

これでは、癌患者や病人から小銭をせしめる事はできないんです。
だいたいのものは、人間の「値段の高い物ほど良さそう」という心理を突いています。
実はサプリや健康食品は、なんでも、あまり値段を安くすると売れないそうです。

「これほど希少なもので、中国の奥地の人だけが知っていたのですが我が社が独自のルートで仕入れました」みたいなストーリーが必要なそうです。
儲かるからこそ、あれだけ業者が出てくるんでしょうけどね。

ダイエットもほぼ同じ理屈だそうですが、ダイエットは失敗しても笑えますが商売に求めるモラルが癌治療では全然違います。自己統制ができなくて太っている人が痩せるためにダマすのと違い、生死をかけて一縷の望みをかけた相手に真実でない商売をしかけるのは、人間の品位を疑います。

 

ポイントは経口投与、つまり食べて摂取できる効果があるかどうか?

これけっこう重要な要素で巷で売れてるウコンなどは、効果があるのはわかっているが経口投与つまり口から食べたり飲んだりしてもほとんどが吸収されない事がわかっています。

ま、大スポンサーなんでマスコミは言いませんが...ここにも書きました。

jinkosky.hatenablog.jp

しかしバナナの効果は食べて接種しても、十分効果があると言われています。

そもそもこれを無視した話が多く、水素水なども噂の大元になった水素水は不安定な物質で研究室の得意な環境でしか存在できないもので、水素はすぐ抜けて市販のものは単なる水だそうです。ま、だから害はないでしょうが。

つまり成分として有効でも、血液に

  • 直接入れるのか?
  • 点滴でいれるか?
  • 錠剤やカプセルなのか?

で、全然コストと運用が変わります。

通常の消化器官から摂取できてその効果を取得できるのは、とてもすばらしいですね。余計なコストもかかりません。

 

なにより、仮にこの研究の効果が間違っていたとしても体に悪くもないし、無理もしてないし、お財布にも無理がない!

 

少なくとも新聞の広告欄でデカデカと広告が出ているものよりも、こちらほうがアカデミックなところでの論文がきちんと発表されています。論文がすべて正しいわけではありませんが、大筋で反論もないので一般人が信じていいレベルだと思います。
不確かなサプリや代替治療に数万円出すなら、毎日バナナをきちんと管理して食べましょう。

リンゴやキウイも?

ちなみに同じ研究室でリンゴやキウイも研究されていて、抗酸化作用などがあるそうです。でも、キウイは少し価格も高いし私は喉がイガイガっとするので、どうもね〜

リンゴは冬にはいいですね、どしどし食べましょう。
キウイに関する記事も書きました。

jinkosky.hatenablog.jp

品種で買うならスウィーティオバナナ(高地栽培種)!

 熟度と合わせて品種の比較を実験され。白血球数増加作用、好中球集積作用が熟度とともに品種でも違う事が傾向として示されました。

主にキャベンディッシュよりもスウィー ティオの方が強く、これから様々の品種を調べていくと思いますが、とにかくスウィー ティオのシュガースポットが出た物を食べようと覚えていくといいですね。

 

バナナーのバターキャラメリーゼ

バナナはあたためて食べたほうが良い!ということらしいので
ここでオススメレシピを1つ。
レシピってほどのもんでもないけど。

<原料>
・バター
・てんさい糖
シュガースポットでたバナナ

※なければグラニュー糖でもいいですが、てんさい糖は甘さもやわらかく何より免疫力をあげるためには腸内環境を良くしないとダメなんですが、てんさい糖はビフィズス菌の栄養源となるオリゴ糖が含まれていてとてもいいのです。価格も少し割高なくらいで十分毎日使えます。

バナナの中にもフラクオリゴ糖という消化されにくく腸に届く、同じく腸内環境を整える助けをしてくれる働きをするので、ダブルで効果を見込めます。

私はアイスティーや、普通の料理にも使います。上白糖よりも少し甘さが控え目なので薄味にもなって一石二鳥です。

 

 

 

バナナは皮をむいて、一口大に切ります。
熱したフライパンにバターをたっぷり、チロルチョコくらいいれましょう。
バターが溶けてきたら、てんさい糖を大さじ2杯くらい入れます。
ラニュー糖なら1杯半くらい。
を入れてドロッとするまでかきまわします。

あとは、バナナを入れて焦げないとうに回し、暖まったところで
出しましょう。好きな人は少しシナモンパウダーなどを振ってもおいしいです。
是非お試しを。

 

温めて食べると腸内活性にも一役

あたためて食べる事で、含まれている糖質のひとつ「フラクオリゴ糖」が急増。それをエサにしている善玉腸内細菌「ビフィズス菌」が増え、腸内環境がよくなります。
腸内環境を良くすることが免疫にもつながるであろうという事が言われていますので、やってそんなないでしょう。 

ただ、そんなバナナにも危機が!

バナナの不治の病パナマ病がまた流行ってるらしいのです。
http://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-9435-m.html

昔日本に輸入されていた台湾バナナはこれで絶滅したとか、しかもパナマ病に強い種で対抗したのに変異して新しい新パナマ病として流行っているとか。

困った...

数年でなんとかなるようなものではないですが、農業研究のえらい先生なんとかして欲しいです。